京都錦秋編(6):西本願寺(16.11) : 散歩の変人

京都錦秋編(6):西本願寺(16.11)

 朝目覚めてカーテンを開けると曇天、天気情報によると今日は一日雨模様です。いたしかたない。ドアのところに京都新聞が配られていたのは嬉しいサービス、おっ、フィデル・カストロが亡くなったか。アメニティ・グッズの充実ぶりもいいですね、ちょっと見直しました。
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 さて朝食ですが、ホテルの朝食は2500円、サービス券がついて500円割引となりますが高いですね。フロントでもらった周辺地図によると、近くに喫茶店「コロラド・マスサン」があるので、煙草を吸いながら散歩がてら寄ってみると、七時からあいており、店でパンを焼いています。これはよろしい、部屋に戻って山ノ神を誘ってモーニング・サービスをいただきに行きました。珈琲も卵サンドもたいへん美味、ビーフサンドは甘い味つけでいまひとつでした。風変わりな店名なので御主人にその由来を訊くと、ご母堂の三姉妹がみんな名前に「ます」がつき、それでは愛想がないので「さん」をつけたとのこと。なるほど。
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 部屋に戻ってテレビを見ながら食後の休憩、荷物をまとめてチェックアウトをしてバスで西本願寺へ向かいます。お目当ては飛雲閣の特別公開でしたが不定期な期間なので見られませんでした。無念、事前にきちんと調べておくべきでしたね。でも見事に色づいたイチョウが見られたので諒としましょう。
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 解説を転記します。

 このイチョウは、低い位置から各方向に水平枝が伸びており、特徴的な形状です。これは植栽時から剪定等の行き届いた管理がなされていたためと考えられます。御影堂が寛永十三年(1636)の建立であるところから、樹齢は約400年と推定されます。
一般に、イチョウは耐火力の強い樹種ですが、このイチョウも天明八年(1788)の大火の際に、火の粉を浴びながらも生き抜いてきた木です。

 なお後日、『日本の歴史14 明治時代中期から1920年代 「いのち」と帝国日本』(小松裕 小学館)を読んでいたら、次のような一文があったので付記しておきます。

 中国大陸や沿海州などでは、本願寺の僧侶が、欧米列強のキリスト教宣教師と同じ役割を果たしたばかりか、日本の謀略活動の拠点になっていたのである。(p.53)

by sabasaba13 | 2022-09-25 15:33 | 京都 | Comments(0)
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