すでに
上梓しましたが、2014年12月に関東大震災の時に起きた朝鮮人虐殺慰霊碑を訪れる旅をしました。その後も関連する研究や書籍を渉猟し、また今年(2016年)の9月には神奈川県・千葉県・東京都にある慰霊碑を訪れることができました。その報告とともに、この事件に関する自分なりの総括も考えてみたいと思います。まずは神奈川編、持参した本は『わたしの「女工哀史」』(高井としを 岩波文庫)です。
見残した教会があるので、まず
横須賀を訪れました。ヴェルニー公園、戦艦「三笠」、猿島に行ったのが2007年ですからほぼ十年ぶりです。京浜急行の横須賀中央駅で降りて、持参した地図を片手に平坂をのぼっていきます。このあたりの商店街には、けっこう古い物件が残っているのですね。意外でした。アーケードが目障りですが、なかなか破天荒な意匠のファサードを眺めながら十数分歩きます。
くねくねした狭い路地に入ると、お目当ての日本基督教団横須賀上町
教会に到着です。完成は1930(昭和5)年頃、白い下見板と尖頭アーチ型の窓が瀟洒な雰囲気をただよわせていました。
横須賀中央駅へ戻る途中で、ユニークな
写真館を見つけました。その名は「エノモト写真店」、ファサードの三連窓も素敵なのですが、何といっても入口上部に飾られたのびやかで軽やかな意匠のステンドグラスが素晴らしい。これはめっけもんでした。
本日の三枚です。