スイス編(77):パレ・デ・ナシオン(14.8) : 散歩の変人

スイス編(77):パレ・デ・ナシオン(14.8)

 最後の見学場所は総会場です。天上のガラスから光が燦々とふりそそぎ、正面には国際連合の大きなマークが掲げられていました。アメリカ合州国によってその力と権威が蔑ろにされているとはいうものの、やはり平和実現のためには欠かせない機関です。人類の英知を結集して戦争をなくすための話し合いがここで行なわれることを希望します。なお総会場の側に飾られているブロンズの扉は、フランスから贈られたオリジナルの扉ですが、あまりにも重くて実用的でないため、取り換えられたのだそうです。
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 これで見学は終了、ここで解散となり後は自由に退出してよいとのことでした。とりあえず「GIFT SHOP」に寄って国連土産を物色しましょう。途中に大きな国連旗の一部だけが掲示され、次のような解説板がありました。
UNITED NATIONS FLAG AFTER THE TERRORIST ATTACK ON THE UNITED NATIONS OFFICE IN ALGIERS ON 11 DECEMBER 2007
 すぐ近くには、下記の一文と犠牲者の名を記した丸いプレートがありました。
In remembrance of those members of the United Nations Family killed in Algiers
 今、インターネット調べたところ、2007年12月11日、アルジェリアの首都アルジェ(Algiers)で、難民高等弁務官事務所(UNHCR)などの国際連合機関を狙った連続爆破テロが起きたことがわかりました。このテロで、国連職員11人を含む数十人が死亡したとみられており、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系のイスラム過激派組織が犯行声明を出したとのことです。謹んでご冥福を祈ります。
 また、下記の一文と同じく犠牲者の名を記した丸いプレートもありました。
In memory of those killed in the bombing of United nations Headquarters in Baghdad on 19 August 2003
 これも調べたところ、2003年8月19日、バグダッドの国連本部、通称「カナル・ホテル」に対するテロ攻撃のことでした。セルジオ・デメロ国連事務総長特別代表をはじめとする22人の国連職員が自爆テロ攻撃によって死亡、その後、坂道を転がるように治安は悪化していき、復興プロセスも困難を極めるようになったとのことです。謹んでご冥福を祈ります。

 本日の四枚です。
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by sabasaba13 | 2016-01-24 07:51 | 海外 | Comments(0)
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