言葉の花綵110 : 散歩の変人

言葉の花綵110

 人類は物質を豊富にもつか、あるいはそれらを使用する自由を豊かにするかのどちらかを選ばなければならない。(『脱学校の社会』 イヴァン・イリッチ)

 お互いに
 君と僕は恐れている。

 お互いに
 君は僕に対して、僕は君に対して、
 自分を保護するために、
 ここに社会という組織を作った。

 君は僕の敵だ。
 僕は君の敵だ。

 君は僕がやるに違いないと思い、
 僕は君がやるに違いないと思う
 あらゆる悪意と暴行に対して、
 民法や刑法の幾千箇条を定めた。

 これが
 君と僕の社会だ。
 君と僕の監獄だ。(『社会か監獄か』 大杉栄)

 この世に強い人なんておらん。強くあろうとする人、おるのはそれだけじゃ。(『バガボンド』 井上雄彦)

 弱い者は己を弱いとは言わん。おぬしはもう弱い者じゃない。強くあろうとする者、もう一歩めを踏みだしたよ。(『バガボンド』 井上雄彦)

 いまは、人間の声がどこへもとどかない時代です。自分の声はどこへもとどかないのに、ひとの声ばかり聞こえる時代です。(石原吉郎)

 人間は自由という刑に処せられている。(サルトル)

 よく注意しなさい。これは歴史的瞬間です! (ハンナ・アレントの母マルタ)

 私たちは愚か者に学ばなければならない。(ウンベルト・エーコ)
by sabasaba13 | 2014-10-15 06:40 | 言葉の花綵 | Comments(0)
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