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10月初旬、東京滞在中のお出かけシリーズ最終回です。
先回に続き、東京国立博物館の常設展を。
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チーム土偶、7番と8番さん。
重文と言うお二方は、どちらも遡ること3000年も前、縄文のお終いの頃の出土。
8.の遮光器、とは英訳にある“ゴーグルみたいな”と言う意味のようですね。
ゴーグルと言うかむしろ異星人なんじゃないか、とも言われる奇妙な姿は、1万2千年にも渉ると言う
土偶の歴史の最後に見られるのだそうです。
1万2千年、これがいわゆる縄文時代と聞くとその途轍もない長さに今更に驚くのですが、土偶と言うのは
シンプルな胴体だけの時代に始まって、徐々に形を整えながら、やがてはゴーグルや顔に入れ墨を施すなど
奇天烈なフォルムへと、縄文時代の長い時を一緒して来たのだそうです。
土偶が、何のためどんな役割をしたのかは、未だしかとは分からないながら、3つの仮説があるとの事。
1.再びの蘇りを願う
2.出産で若くして亡くなった母体を鎮魂する
3.いわゆる厄を祓うひとがた(今の雛人形)現在、これが最も支持されているのだとか。
続いて。
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埴輪。
土偶から埴輪まで、実に16世紀の開きがあるとは!
どちらも漠然と古~い葬飾品としか知りませんでした。
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「捧げる」んであって別に吞んべ女子ではないですよね。
こんな女子と土葬されて、あの世でも吞んで楽しく過ごして欲しいと言う遺族の願いですね。
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こなた、お琴弾くのは男子ですって。
![お江戸見物シリーズ その3 続 _a0381569_18391099.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/202010/23/69/a0381569_18391099.jpg)
以上、チーム埴輪のみなさんでした。
同じ頃の出土品で気になったのがこちら。
![お江戸見物シリーズ その3 続 _a0381569_18433096.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/202010/23/69/a0381569_18433096.jpg)
![お江戸見物シリーズ その3 続 _a0381569_18440199.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/202010/23/69/a0381569_18440199.jpg)
石人、そのまんまですけど、埴輪と同じくこちらは土ではなく石製で死者を慰めました。
九州だけに見られる副葬品だそうです。
![お江戸見物シリーズ その3 続 _a0381569_18523267.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/202010/23/69/a0381569_18523267.jpg)
懸仏 かけぼとけ 10~12世紀
時代下って平安期、仏の教えがやって来てからひとしきり、古来の神道とない交ぜになって、寺院に
神社社殿、どちらにでも懸けて敬ったのだそうです。
古い人たちを見学して、楽しかった時間もそろそろおしまい。
![お江戸見物シリーズ その3 続 _a0381569_19151312.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/202010/23/69/a0381569_19151312.jpg)
向こうに博物館が見える広場では、弦楽トリオの路上ライブ中。
![お江戸見物シリーズ その3 続 _a0381569_19164944.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/202010/23/69/a0381569_19164944.jpg)
情熱大陸とか、ポップな曲をやたら巧くこなしておられ、近くの芸大の方かと思ったら、そうでした。
この時期、なかなか演奏会もままならず、気の毒な気持ちのまま僅かな心づけを置きました。
時は新幹線の時刻も頃合い、楽し寂しの東京滞在を終えました。