
東京国立博物館内、表慶館。
ここで開催の工芸展にまず。

柏葉蒔絵螺鈿六角合子 はくよう まきえらでん ろっかくごうす

どうかすると和文のタイトルでは今一つわかり難くて、covered box、蓋う形の器、蒔絵に真珠が
埋め込まれている、と英単語の拾い読みをするとおぼろげに意味がわかる事が多々あります。
両手で持てる程のさほど大きくも無い器ですが、複数の工芸技術がぎゅっと詰まっているんですね。


金沢に大樋焼きという楽焼のようなぽってりした焼き物があるのですが、その縁の方かと思って後日
調べたら、先代お家元の長左江門さん、伝来の焼き物から離れて自由な製作の場合に、この年朗と
名乗られるそうです。
しかも御歳92歳、ウールのような羊さんに童が愛らしくて、ひ孫ちゃんかと想像たくましくしたりして。
お澄ましして飾られるよりも、親しく手に取りたいような和やかな壷です。


なんとも美しい青色、お母さんと抱かれる幼子。
天空の訳が天国・・、単に綺麗なだけじゃない像と思い、こちらも後日調べました。
「東日本大震災の津波によって、海に流された多くの尊い命を. 安らかに天空に誘いたいと願いながら
制作した」とありました。
亡くなられた親子さんだけでなく、亡くなった大人の方も、こんな腕に抱かれて天に向かったと、見る者の
心を安んじる力のある作品だと思いました。
優しい平明な像に昇華した、鎮魂の形がここにありました。
本年10月26日、文化勲章を叙勲されました。
心よりお祝い申し上げます。この後は撮影遠慮との事でした。
特別展「工藝2020-自然と美のかたち―」サイトより
日本が世界に発信する現代の工芸作家の作品を一堂に集めた、特別展「工藝2020-自然と美のかたち―」が9月21日から東京上野の国立博物館表慶館で開催される。
日本の文化や工芸は、人間と自然は一つの生命であるという世界観を持ち、自然と調和した美の姿は世界から高い評価を得ている。それは長い歴史の中で、変化に富む地形や四季折々の気候など、豊かな風土に育まれて来たものと考えられる。今回の展覧会では人間国宝や日本芸術院会員から次世代を担う若手まで、伝統的な素材を活用して現代を表現する現役の作家82人が参加。陶磁、染織、漆工、金工、木竹工、人形、七宝・ガラス・截金といった素材の82件の作品が並ぶ。また、“建築界のノーベル賞”と称されるプリツカー賞を受賞した建築家・伊東豊雄によるデザイン性の高い展示空間も、工芸のもつ魅力と可能性を発信している。
11月15日まで。
この日のチケットは、日付指定の上でスマホではない私では印刷して持参する必要がありました。
印刷環境にないので、usbに移してコンビニで印刷のつもりが、うまくできませんでした・・。
結局、ままよと発行番号を書き出して出かけました。
入り口で一旦はねられたんですが、窓口ではこの番号で検索を掛けてくれて、発行に間違い
無い事が分かるまでひとしきり。
本来、対面でのやり取りを簡単にする為のネット発行が、かえって面倒掛けてしまいました。
コロナ禍の成せる新たなチケット発行の形に、なかなか応じるのが難しい私でしたが、お陰さまで
現地では混み合う事がなくて快適でした。
本館も、少しだけ。
続く。
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