’24おのぼり日記です
本日のメニュー
・築地本願寺にお参り
・おぉ、ここが築地場外市場ですか
・神社だってあります
・お弁当持って皇居にGO
・尚蔵館で皇室のみやびを観る
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皇居三の丸尚蔵(大切に保管する意)館、開館記念展。
6月までを四期に分けての第二期目。
愛らしい瑪瑙 めのう の金魚(明治時代)
しかしそこは皇室に伝わった御物なだけに、どれもが精緻だったりどこまでも美しくて、惚れ惚れと
その場を離れるのが難しい逸品揃い。
携帯の鉛筆。
まぁ、鉛筆が容れ物に合わせて(?)楕円です。
皇后お妃方の宝飾品。
銀製の花瓶、彫られているのはただ一つの漢字なんですが、何だかお分かりになるでしょうか。
明治天皇皇后の、銀婚のお祝いに“寿”の字が百散りばめられているそうです。
彫る技術や鋳物の技術は勿論、いにしえの中国からでしょうか、百の字体を抽出する、そこも凄い。
皇室に求められる事で、新たな御物や技術が生まれ、そして次代へと伝わって行きます。
蘭陵王置物 海野勝みん(王偏に民)
私的には、この高さ僅か33cmの蘭陵王に釘付けでした。
舞楽の一演目で、勇壮な独り舞いの一場面を切り取った置物。
後ろの垂れのたわんだ質感や裲襠(貫頭衣)の毛縁(縁取る毛)の絹の質感など、革でも
陶器でもなく、驚く無かれ、何と金属で表現しているのです。
面を取り外したお顔は、なるほど瓜実のきれいなご尊顔ですね。
確か余りに美しい顔なので、戦意を煽る為に面で覆って出陣するのが常だった蘭陵王伝説でしたっけ。
面と言い、収納する面箱もまた丁寧な造りで、こういったミニチュア的なところにとことん技を注ぐ、
日本らしい細やかな拘りが、心捉えて離しません。
その昔、雅楽の端くれでこの陵王(雅楽では“陵王”)の伴奏をさせて頂きましたが、曲が進むに連れ
気持ちが高揚して行き、全曲30分を終えると気持ち良く、くたくたになったのを思い出しました。
像の周りを、頭の中を流れる陵王の音楽と共に経巡ったひとときでした。
締めくくりに。
横山大観 日出処日本 ひいづるところ にほん 234,3×448,6
紀元2.600年のお祝いに、昭和天皇へと作者から献上されました。
生涯に2000点近くも描かれたと言う富士山、その最大級の大きさとか。
色の対比がきっぱり迷いが無くて、実寸の大きさもあってとても雄大な気持ちにさせて頂きました。
おのぼり日記、次回でお終いです。