ダンボーの北海道さまよい歩きの旅。2023年の3月下旬に立ち寄ってみたのはむかわ町の浜田浦駅跡。浜田浦駅であるうちに行きたかったのに、他に気を取られているうちに駅跡になっちゃった。
2021年の3月末に大規模廃線となり、駅が4つになってしまった日高本線。残されていたひとつの駅が浜田浦駅。2023年の3月で廃駅ということは覚えていたけれど、留萌本線の一部廃線に気を取られているうちに、3月末日での廃駅だと思い込んでしまった。日高本線の大規模廃線も3月末日だったし。
改めて行ってみようと調べていたら、ダイヤ改正に合わせて廃止されてしまっていた。
すでにホームは立入禁止。残念。
近くには住宅もなく、線路の向こうは原野。
そして反対側は太めの道路が延びるだけ。
誰が使うんだろうと不思議な気持ちになってしまう、小さな駅。
浜田浦駅は1959年の12月に開業した、生まれながらの無人駅。
ホームからちょこっと離れた場所に佇む小さな駅舎の風情が、鵡川駅をはさんだ向こうの汐見駅と風情が似ていて、そして開業日も同じことから、汐見駅と浜田浦駅を双子の駅として呼ぶ人もいたみたい。
汐見駅は近隣の人たちによって持ち込まれた家具で秘密基地的な駅舎内になっていたけれど、こちらはただただひっそりと。廃駅となった後だったためかもしれないけれど。
駅舎というか小さな待合室。場所によってはバスの待合室の方が立派そう。
きれいな夕日が見れるかもなんて思いながら、駅の中でひと時を過ごしていました。
小さな落とし物。かなり古いのかも。
駅に貼られていた垂れ幕は、ラストランの時に掲げられていたものみたいです。この角度だと浜田さんへの感謝にしか見えないけれど。
利用する人が少ないということで廃止となった浜田浦駅。歴史を紡いだ駅が、また一つ消えていきました。
【場所】
【むかわ町 浜田浦駅跡】
【訪問日:2023.03.19】