ダンボーの北海道さまよい歩きの旅。2021年の6月中旬に立ち寄ってみたのは大樹町の柏林公園。藤の花の名所のひとつにあげられることもある公園の一角にたたずむ蒸気機関車の保存車両を眺めに。
大樹町役場のすぐ前に位置し、藤棚の名所のひとつにあげられることもある柏林公園。
役場の建物の中からでも眺められるような場所に、静かに眠る蒸気機関車。
蒸気機関車の保存車両.。正直なところ、どこのを見ても何を見ても同じようにも見えてしまうけれど、それぞれが違う歴史を持っているってことを考えながら眺めてみると、歴史の生き証人的にも見えてくる。
柏林公園に保存されている車両は、蒸気機関車59611号。
大正10年12月に誕生し、翌11年1月には室蘭本線にて運行。大正12年以降、宗谷本線そして名寄線と、北海道の鉄道路線の広がりとともに活躍の場を移していった59611号。戦後の昭和34年には、根室本線広尾線、士幌線へと活動拠点を移し、そして昭和50年のSL廃止とともに、その役割を終えた。
そしてそのまま柏林公園の片隅にて、静かに眠ることになった59611号。
保存状況は良好な印象もあるし、役所のすぐ目の前にあるからか、手入れもきれいに行われていそう。
中には入れないし外観を見ることしかできないけれど、北海道の鉄道の歴史を伝える遺物として、これからも静かに眠り続ける59611号でした。
【場所】
【大樹町 柏林公園SL保存車両】
【訪問日:2021.06.11】