沖縄市戦後文化資料展示館ヒストリート2階のおんがく村で、8日から「沖縄JAZZ写真展」が開かれている。30日まで。オキナワンジャズの勃興・黄金期を振り返る企画展で、1950~60年代にかけて活躍したジャズメンの舞台写真50点余を中心に、関係資料を展示している。
戦後、米軍のニーズで47年に初めてプロのジャズ楽団が誕生した。以後、次々にバンドが結成され、米軍基地内の将校クラブなどでの演奏活動は空前の活況を呈したといわれる。
その象徴が齋藤悌子さんと与世山澄子さんのボーカリスト。今なお現役のレジェンドで、少女時代に基地内のキャンプでデビューした。展示には2人の貴重なツーショット写真も含まれている。
型にはまらない自由なスタイルが特徴といわれるオキナワンジャズ。当時、ジャズメンは公務員の2倍から3倍のギャラがあったとの逸話も伝わる。
スタッフの砂川由美子さんは「沖縄ジャズの原点に触れてほしい」と参観を呼びかけている。開館時間は正午から午後6時。月曜、祝祭日は休館。
(岸本健通信員)