本尊・准胝仏母(観音)
去年、緊急事態宣言が出た折、会社から「なるべく在宅勤務で」という指令が出た。 在宅勤務となると、私の立場だと「何時から何時まで」という時間勤務はあまり重要ではなくて、必要な成果さえだしていれば時間は自由にコントロールできた。これは「楽」な面…
准胝尊に関して、ウィキペディアは「准胝佛母」ではなく「准胝観音」としてページが存在する。 ja.wikipedia.org 今のページも十分詳しいが、数年前はもっと充実していてどの参考サイトよりも詳しい解説が読めた。 今のウィキペディアでカットされてしまった…
准胝佛母は、「求子の祈祷(子宝祈願)」がよく行われていた歴史がある。 「准胝仏母は平安時代に貴顕の間で子授けや安産祈願の対象とされた」 「聖宝理源大師が、世継ぎに恵まれなかった醍醐天皇の為に准胝観音菩薩の修法をしたところ、後の朱雀、村上の両…
「本尊の准胝観音とは准胝仏母とも言われ、多くの仏を生み出す仏母として崇敬されてるところから、仏道に入門する得度式の本尊とされる(岩波新書「高野山」松永有慶著「准胝堂」の項より引用)」 行者を一人前にするために「引っ張ってくれる」仏さまとして…
先の三千仏礼拝の記事を読まれた方で、「准胝仏母さまを拝むとキツイ目にあわされそうで怖い」というご質問をされた方がいた。 これは私の記事が誤解を生んでしまったことに反省すると共にこの件に対する私なりの回答をしておきたいと思います。 皆が心配し…
『准胝の真言には八万諸聖教あらゆる真言をもおさめいるるなり。余尊の真言のごとくにあらずして、在家の人、魚肉を食し、妻子帯とも准胝を祈るに「諸願成就せずということなし」と経文明らかに説けり(参考文献:準堤念誦霊験記 如実(亮海)著)』 以前も…
昨日の記事をご覧になった方から「滅罪をしたい」が何から始めたらいいのか?というご質問を受けましたので、その回答をシェアしたいと思います。 質問者の方は「法を授かる必要があるか?」ということも心配されていましたのでそこもふまえて返答させていた…
昨日の記事で「焔摩天を別の壇に配置した」ことについていくつかコメント頂いたので、もう少し深堀してみようと思います。 仙台宅の配置では下記の通り准胝仏母→四臂観音→焔摩天が段の高さを替えながら行者に近づいてくるという配置でした。 仏部である「准…
本堂の「尊格配置」について。 すでに長い歴史を持つお寺なら、その仏像の配置を勝手に替えるなんてことはないとだろうと思いますが、これも実際のお話を伺ったことがないので何とも言えません。 ただ自分で道場、教会を開くとなるとその本堂の仏像配置はそ…
先に予告していました准胝仏母のお経である『仏説七倶胝仏母心大准提陀羅尼経』に出てくる尊格の解説をしていこうと思います。 第一弾は「多羅菩薩」です。 まずは多羅菩薩(ターラー女神、ターラ菩薩等の呼び名が一般的)の事が良く理解できる文章を引用し…
以前に在家の方が読経できる准胝さまのお経として地婆訶羅訳の『仏説七倶胝仏母心大准提陀羅尼経』を紹介したことがありました。 ryona.hatenadiary.jp もちろん皆さん日々読んでますよね?(笑) このお経を読んだ方は気付かれたと思いますが、このお経にはい…
先日ご紹介した、十六善神図に描かれている准胝仏母は胸の前で説法転法輪印を結んでいる。 しかしご本尊のお像は違う印相だ。 日本の普及している准胝尊はほとんど、十六善神図の准胝尊と同じく胸前で説転法輪印法を結び、中国、台湾のお像はほとんどうちの…
昨日は荼枳尼天の話をしましたが、荼枳尼天とご本尊の准胝仏母との関係はどうでしょうか? 「なぜそんなこと気にするの?」 といういことなのですが、私は「ご縁のないご尊格がくることはない」という強い持論を持っています。 「縁」にはいろいろあると思い…
我が家の本堂の中央には光背を入れれば1.2mもある准胝仏母さまがご本尊として鎮座されています。 「なぜ准胝仏母なの?」 ということをよく聞かれます。 ただ自分で思い返しても「これだ!」というきっかけというのは思い出せないんです。自分のことなのにこ…
仏像にまつわる、感動的な奇跡のお話を紹介します。 二体、離れ離れになっていた仏像が奇跡的な偶然で再開した、という話です。 ところで仙台市民にとって愛すべき2人の存在があります。 誰でしょう? 仙台市民ならマッハで回答できると思いますが(笑)さとう…
江戸時代の霊験譚って興味ありますか? 江戸時代は現代のような科学全盛ではないので、「非科学的だ!」なんてツッコミを入れる野暮もいなかったでしょうから?(笑)よりリアルに霊験ということを受け入れる土壌があったことと想像します。 さて、実はここ…
奈良~平安時代(実質は空海)、日本へもたらされた准胝尊は「唐密」のものでした。 ただ、その後、日本の准胝信仰に影響を与えたであろう「伝来」が実は江戸時代にもあったんです。 それは主に以下の2つです ①黄檗宗の伝来 ②天台宗の豪潮律師の布教 ①の黄檗…
私は転勤族で現在宮城県の仙台に住んでおります。このブログでは私のご本尊が准胝仏母なので詳しく(しつこく?)准胝尊の記事を書いておりますが……今回は「宮城県で准胝尊をお祀りしているお寺」の紹介をしたいと思います。 それは仙台市にある陸奥国分寺で…
修行をしているとあの尊格は「厳しい」とか「やさしい」という話を聞くことがある。 例えば一門では「十一面観音」はとても厳しいとされ、天部尊(特に実類)は修行途中の弟子でも簡単にお祀りすることは許されない……というようなことが実際の話としてはある…
准胝尊特集再開です。 今日は五回目。ここまで来たら読者の方全員、准胝尊に詳しくなってもらおうと思いますので覚悟してください。まだまだこれでも「初級編」ですからね(^^) さて、今日は准胝尊の「ご眷属」のお話をしていきたいと思います。准胝尊のお像…
前回までの記事は少し、マニアックな方に話を振り過ぎたので、今回は少し軽めの話をします。 さて今回は「仏像」の話をしたいと思います。 いや、いままでもほとんど尊格の話だったのですが…… 私がはじめて「仏像」を「祈る」ことを目的に自宅にお招きしたの…
准胝仏母のことをいろいろ調べるうちに、とんでもない記事に出くわしてしまった。 それはタイトルにある通り、八臂弁才天が実は前の記事でも登場したヒンドゥーの女神「ドゥルガー神だ」という記事である。昨日に続きまたドゥルガーの登場です。 タイトルを…
さて、今回のテーマは…… 「准胝尊って、元はヒンドゥー教のドゥルガー女神って聞いたんだけど、ホント?」 という内容を深堀してみたいと思います。これ聞いたことありますか?実はウィキペディアにも書いてあるネタです。 ドゥルガーと言えばヒンドゥー教で…
准胝は「観音」なのか?「仏母」なのか? モヤモヤしている人は多いと思います。 「信仰」ということを軸に考えれば、「観音」でも「仏母」でも、どちらもそれとして信仰されてきた揺るぎない「歴史(事実)」が存在する訳なのでどちらが正しいとか間違って…
准胝ってどういう意味? さあ、どうでしょう?この准胝仏母(准胝観音)のことを知っていても、准胝(じゅんてい)の意味を知っている人は案外少ないと想像します。 例えば「十一面観音」という漢字を見れば「お顔が十一ある」という程度の想像はできます。 …
まずこの写真をご覧ください。この仏さまのお名前お分かりになりますか? この写真だけでこのご尊格のお名前が分かる方は、ある程度仏教に詳しい方だと思います。 答えは准胝仏母です。日本では准胝観音と呼ばれることが多いと思います。 タイトルに答え書い…