りょくしくん日記 |時代・歴史小説
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「猫の手、貸します 猫の手屋繫盛記」をよんで

こんにちは、「古本のりょくし堂」です。(^ ^)/

6月19日は朗読の日、ぐずついたお天気も多い
中、お家でできる絵本などの読み聞かせや、
二人で読む二人読みなど、挑戦してみるのも
面白いのでは?


***「猫の手、貸します    
          猫の手屋繫盛記をよんで***

「猫の手、貸します 
      猫の手屋繫盛記」 集英社文庫

著 者:かたやま和華
発行所:(株)集英社

何とも味わいのある猫侍と黒猫又の絵に魅かれ、
表紙買いをしてしまいました。
石黒亜矢子さんのイラスト、いいですねぇ~。

猫又に白猫の姿にされた旗本の跡取りさんが、
善行を積んで人間に戻るため、長屋で何でも屋の
「猫の手屋」を営む日々が、淡々とした中にも、
江戸っ子な軽快さや、人情味でほっこりしたり、
ホロリときたり。

絡まった人の気持ちをほぐし、事件を解決して
いく通称:猫太郎さんの頑張っている姿や、町の
人々の絡みとかもいい感じです。

最初は淡々とした硬い文章が気になりましたが、
中盤には硬さが抜け、読みやすく…

時代劇小説はほとんど読んだことがなかったの
ですが、時代が違うだけで、生活も習慣も人付
き合いやら何やら、すべて違っているので、
異世界ものを読んでるような気分になりますね。

       「古本のりょくし堂」でした。

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「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」著者:塩野七生

こんにちは、「古本のりょくし堂」です。(^ ^)/

今月は「歴史もの」特集をやっていますが、
”歴史もの”っていうと、日本の時代小説や歴史
小説を思い浮かべるかもしれませんが、西洋や
東洋の歴史小説や時代小説もあるので、今回は
西洋の歴史ものの紹介です。


***「チェーザレ・ボルジア
     あるいは優雅なる冷酷」
***


「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」
                        新潮文庫
著者:塩野七生
発行:新潮社

内 容
ルネッサンス期にイタリアの統一を目指した
チェーザレ・ボルジアの壮絶な人生の物語が
史実と少しの創作が織り交ぜられ、描かれ
ています。

著 者:塩野七生

著 作
「コンスタンティノープルの陥落」 新潮社文庫
「ローマ人の物語」 新潮社文庫 全43巻
「神の代理人」-塩野七生ルネッサンス著作集6-
                        新潮社
                   など多数

チェーザレ・ボルジアや血縁の方々周辺の方々
の物語は優雅で残酷で、とても魅力のある題材
ですよね。

はるか昔にその辺りが描かれている分厚いコミッ
クを何冊か読みましたが、魅惑的な人物達に壮絶
な人生の物語に引き込まれて、一気読みでした。

ただ、人間関係や人物名とかごちゃごちゃしすぎ
てて何が何やら・・・

それでも夢中になって読んでましたが、今では
読んで面白かったなとか壮絶で残酷で悲劇的とい
うのくらいしか記憶になく、ストーリーや内容
など真っ白・・・
ゔ~ん、記憶力のなさが悲しい・・・

小説で読むと、また違った魅力に出会えるかもし
れませんね。

       「古本のりょくし堂」でした。

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おすすめ小説:「陰陽師」 著者:夢枕 獏

こんにちは、「古本のりょくし堂」のきむらです。

水無月、6月、梅雨の季節です。梅雨前線がじわ
じわと北上してきてますね。

紫陽花や花菖蒲や露草が雨にぬれ美しいそんな
景色を眺めながら、ちょっと風流な優雅な雰囲気
を味わってみませんか?

****小説 「陰陽師」 ****

陰陽師」  文春文庫

著 者: 夢枕 獏
出版社: 文藝春秋

内 容
闇もあやかしも鬼も死霊も生霊も人々の身近に
あった平安時代。

楽の達人ではあるが、何かが抜けているが真面目な
源博雅が持ち込んでくる京の都の怪事件の数々を
大内裏の陰陽寮に属する陰陽師、安倍清明が
淡々と?博雅と力を合わせながら、解決していく
物語。

著 者: 夢枕 獏

作 品
「大江戸釣客伝」 上下巻 講談社文庫
「キマイラ」シリーズ ソノラマノベルズ
「ちいさな おおきな き」大型絵本 小学館
                 など他多数


岡野玲子氏により漫画化、繊細なタッチで美しく
優美に優雅!でもユーモラスあふれ「陰陽師」の
世界観がとてもあらわれている作品です。
テレビドラマ化もされましたし、野村萬斎主演で
映画化もされ、かなり話題になりましたね♪

人をくったような物言いの晴明と真面目な博雅の、
かけあいも楽しく、平安の優雅さを感じられる
伝奇小説です。

      「古本のりょくし堂」のきむらでした。

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おすすめ歴史小説:「虚空伝説(餓鬼草子の章)」 著者:高橋直樹など

こんにちは、「古本のりょくし堂」のきむらです。(^ ^)/

さわやかな5月のはずが、なかなか雨の多い日々が続いて
ますね。

今回は、歴史系の小説2作の紹介です。

  
**「虚空伝説(餓鬼草子の章)」
           著者:高橋直樹**

「虚空伝説(餓鬼草子の章)」
         ノン・ノベルーNON時代伝奇ロマン

著 者:高橋 直樹
出版社:祥伝社

内 容
徳川家8代将軍の孫の秘密を握った矢月家は家族全て抹殺
されるが、奇跡的に長男の”繋”だけが生き残る。

超人的な力を身につけた”繋”は「餓鬼草子」という通り名
で有名な殺し屋に・・・

”繋”は父の敵を討つため、死の謎を解き明かすため動き
始める。

著 者高橋 直樹  歴史作家

作 品
「戦国繚乱」 文春文庫
「虚空伝説ー青般若の章」 ノン・ノベル
                ーNON時代伝奇ロマン
「五代友厚ー蒼海を超えた異端児」 潮文庫
                       他多数


**「龍神月下を飛ぶ」 著者:藤川桂介**

「龍神月下を飛ぶ」Nesco novel
         
著 者:藤川桂介
出版社:文春 ネスコ

内 容
掖玖からきた二人の男が謎の集団に襲われ、事件の究明のため
神語部頭の佐伯鳴神がのりだした。

そこに浮かび上がる、龍神の住まう島、琉球を手中に治めよう
と企てる隋の国の煬帝や、龍火を守って生き続ける神秘の祝女
・聞得大君などの謎を追い求め、神語部頭の佐伯鳴神が
琉球へ・・・

著 者藤川桂介 小説家 など

作 品
「宇宙皇子」シリーズ カドカワノベルズ
「夢戦争ートランスフォーマーザ・ヘッドマスターズ」
                     角川文庫
「シギラの月」 講談社文庫
                       他多数

藤川桂介氏は「宇宙皇子」シリーズで有名な作家さんで、、
「竜神月下を飛ぶ」にも魅力的なお話ですね。

しかし、凄いですね!!藤川氏は脚本家や放送作家なども
されてて、昔の有名どころのアニメ総なめなかんじでだして
いて、その他にも特撮やテレビドラマも手掛け、漫画の原作
やエッセイなども書きながら、小説も書いていたなんて、
信じられないほどパワフルな方なんだなぁと驚きがかくせ
ません。

世の中には、凄い人がたくさん居るもんですね~!!

         「古本のりょくし堂」のきむらでした。

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小説「不思議絵師蓮十 江戸異聞譚」の紹介

こんにちは、「古本のりょくし堂」のきむらです。(^ ^)/

赤倉温泉

以前に立ち寄った、赤倉温泉のひやま山荘?でしたかのお風呂
の微妙な位置に、とても大きな「露天風呂」の看板が・・・

「すっごい大きな露天風呂だなぁ。」と思ったら、チョロット
張り紙が!!「泳げる露天風呂」には~と!!

男湯には、「泳げる」の大きな看板があったそうです(^ ^;)

昔は混浴だったんですかね?女湯だけだと、張り紙に気が
付かなければただのでっかい露天風呂・・・

こう寒いと、温泉に入ってまったり♨っていいですよね♪

根性なしなので、寒さに内風呂から露天風呂を眺めただけ
の私ですが(^m^)

江戸の時代には、混浴も多かったのでしょうかねェ?


**「不思議絵師蓮十 江戸異聞譚」**


「不思議絵師蓮十 江戸異聞譚」 メディアワークス文庫
                  
著者:かたやま和華  
発行:アスキー・メディアワークス

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内 容
文化文政期の江戸に美しい、駆け出しの絵師がいた。
彼の名は、石蕗蓮十。

蓮十の描く絵には、不思議な力が宿りなぜだか動き出して
しまう!

そんな蓮十の世話を焼きたがる小夜は地元問屋のお嬢様!
小夜の恋心に気づかない鈍感すぎる蓮十・・・

でもそんな二人のかけあい?もかわいらしい

動いだしてしまった絵、事件を解決するために悪友の
国芳と江戸の町を走リまわる。

江戸の人々の粋な振る舞いに人情と情緒あふれる江戸の町
ふしぎなふしぎな浮世絵物語。

著 者
かたやま和華 小説家

作 品
「化け猫 まかり通る 猫の手屋繁盛記」 集英社文庫
「紫陽花茶房へようこそ~夜のお茶会への招待状」 
                   コバルト文庫
「お狐サマシリーズ」 ビーズログ文庫    等他多数

表紙の絵と題名に引き込まれ、つい手に取ってしまう
作品です。

表紙の絵、男の方、蓮十だったんですね!女性だと思って
ました(^ ^;)

どっぷりとした時代物を読みたい方にはちょっと物足りない
かもしれませんが、さらっと読みやすいライトだけれど、
しっかり江戸を感じられ楽しめる。

時代物を普段読まない方にもおすすめなファンタジックで
べたな恋愛もありの時代小説です。

        「古本のりょくし堂」のきむらでした
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小説「幻の舟」と「贋作天保六花撰(うそばっかりえどのはなし)」の紹介

こんにちは、「古本のりょくし堂」のきむらです。(^ ^)/

スキー場雪不足~なんてニュースでやっていたかと思ったら、
わっさわっさと降りだしましたね!!

しんしんと雪降る中、ホットココアなど飲みながら、こたつ
に入って読書なんてどうでしょう?


***「幻の舟」***

「幻の舟」  角川文庫
著者:阿刀田高
発行:角川書店

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内 容

織田信長が絵師、狩野永徳に描かせた安土城の屏風絵、
安土屏風!

天皇に安土屏風を所望されながらも断り、なぜか宣教師の
ヴァリニャーニに譲りローマ法王に贈られた。

が、安土屏風は行方不明に・・・

その安土屏風が数世紀の時を超え現代にも悲劇を呼ぶ。

安土屏風に興味を持ち、安土屏風の行方を調べ始めた”私”
の周囲に死の影が・・・

信長も法王もこの死出の舟に乗ったのだろうか?

著 者
阿刀田高
  小説家

作 品
「Vの悲劇」 講談社
「東京25時」 文芸春秋
「ギリシャ神話を知っていますか」 新潮社
                    等他多数 


***「贋作天保六花撰
   (うそばっかりえどのはなし)」
***


「贋作天保六花撰(うそばっかりえどのはなし)」
                     講談社文庫
著者:北原亜以子
発行:講談社

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内 容

ゆすりたかりもお手の物、黙っていても女が貢いでくれる色男
の片岡直次郎がなぜか、貧乏御家人の入り婿に!!

妻のあやのは、めっぽう美人で純粋無垢、清楚だが恐ろしく
世間知らず。

病弱な妻あやのを養うため、喧嘩に博打、ゆすりに賄賂・・・

大江戸で繰り広げられる六人の悪党たちの痛快ピカレスク。

著 者
北原亜以子
 東京出身 小説家

作 品
「深川澪通りシリーズ」 講談社
「慶次郎縁側日記シリーズ」 新潮社
「恋忘れ草」 文春文庫
                    等他多数 

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ピカレスクとは?

『悪漢小説、悪者小説などと訳される。

スペイン語のピカロ(picaro)=悪漢・ならず者に由来。
このような人物が時に激しく時に華麗に、一般的に悪と言わ
れる行為を成す内容。

社会の矛盾を風刺すると言う側面もある。』

引用:Template:Hatena Keyword
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D4%A5%AB%A5%EC%A5%B9%A5%AF
2016年1月14日検索
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        「古本のりょくし堂」のきむらでした。

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小説「十三人の刺客 映画ノベライズ版」大石直紀:著 の紹介

こんにちは、「古本のりょくし堂」のきむらです。(^ ^)/

陽が暮れるのが早くなりましたね。秋の夜長、 
どんな本を楽しんでいらっしゃいますか?

気温がぐっと下がり、雨が降るごとに寒さが増している
ようですね。
雨音を聞きながらの読書も、またいいですよね♪


**「十三人の刺客 映画ノベライズ版」**


「十三人の刺客 映画ノベライズ版」 小学館文庫
著者:大石直紀
発行:小学館

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内 容

藩主・松平斉韶は乱暴で、むごい仕打ちをして人々を苦しめる
残虐な性格だった。

明石藩江戸家老間宮はその暴君ぶりを訴えるため、、老中土井
大炊頭の門前で切腹をした。

しかし、斉韶は十一代将軍・徳川家斉の弟であり、翌年には
老中への就任が決まっていたため、将軍の意向により、斉韶
にはお咎めなし、となった。

斉韶が老中になってしまっては、国の存亡に関わると考えた
土井大炊頭は斉韶を暗殺することを決意した。

そして御目付役・島田新左衛門を中心に十三人の侍を集め、
江戸から明石への参勤交代の道中。中山道落合宿にて斉韶を
暗殺することにした。

果たして、斉韶を暗殺することはできるのか?

著 者
大石直紀
静岡県出身 小説家 推理作家

著 作
「ビストロ青猫謎解きレシピ 京都怨霊編」小学館文庫
「網引いちゃった」小学館文庫
「逆転裁判」小学館文庫
「輪廻の山」光文社文庫  など他多数

2010年9月公開の映画のノベライズ版。原作は時代劇小説の
大御所として知られる池宮彰一郎氏。

池宮彰一郎 東京出身 脚本家 小説家

著 作
「高杉晋作 (上・下)」 講談社文庫
「本能寺 (上・下)」 角川文庫
「島津奔る (上・下)」 新潮文庫   など他多数

時代劇など見ない、読まない方もたまにはいかがでしょうか?
以外にはまっちゃうかも、かも・・・です。
 
     「古本のりょくし堂」のきむらでした。
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小説「前巷説 百物語」著者:京極 夏彦の紹介

こんにちは、「古本のりょくし堂」のきむらです。(^ ^)/

ショップのトップページの”おすすめ商品”を更新
しました。
そのなかの一冊、京極夏彦さんの「前巷説 百物語」
の紹介をしたいと思います。


***「前巷説 百物語」***

前巷説 百物語」角川文庫

著者:京極 夏彦   
   
発行:角川書店

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内 容

江戸時代、悪党一味が困難な問題を金で請け負い、
幻術、目くらまし、からくりなどで、妖怪の仕業に
仕立て上げ、問題を解決!!

不思議な事件を、科学的・論理的に解決するのではなく
妖怪の仕業に仕立てることで解決なんて粋ですね!

この巷説百物語シリーズは、「巷説」「続巷説」
「後巷」「前巷」「西巷説」が出ています。


著 者

京極 夏彦

北海道出身の小説家、妖怪研究家、世界妖怪協会・
世界妖怪会議評議員。

1994年「姑獲鳥の夏」デビュー
1996年「魍魎の匣」第49回日本推理作家協会賞長編部門
1997年「嗤う伊右衛門」第25回泉鏡花賞受賞
2002年「覘き小平次」第16回山本周五郎賞受賞
2004年「後巷説百物語」第130回直木賞を受賞
2011年「西巷説百物語」第24回柴田錬三郎賞受賞。

他にも様々な作品が、様々な賞の候補になっています。
 

主な著作

百鬼夜行シリーズ
巷説百物語シリーズ
江戸怪談シリーズ      
狂骨の夢
鉄鼠の檻
絡新婦の理     など他多数


表紙はどう見てもホラーやオカルトものにしか
見えないのですが、あらすじを読むとあれ?て
感じになりますよね!

妖怪研究家、世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員
なだけあり、独特のオカルティックな部分も深く
描かれてます。

ほんとうに、妖怪がすきなんですね!!

    「古本のりょくし堂」のきむらでした。


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Appendix

プロフィール

りょくしくん

Author:りょくしくん
みんなが本で、のんびりまったり過ごせるといいなと思っってネットショップ古本屋、りょくし堂をはじめちゃいました。
よろしく~♪

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