イングランド代表SOマーカス・スミス、ハーレクインズと2028年まで契約延長。英・テレグラフ紙報道
イングランド代表の司令塔、マーカス・スミスは所属するプレミアシップのハーレクインズと新たな長期契約を結び、2028年まで在籍することとなった。
10月3日、英国メディアの『テレグラフ紙』が報じた。
25歳のスミスは同クラブで2017年9月に18歳200日という若さでプロデビューを果たした(プレミアシップではジョージ・フォードに次いで2番目の若さ)。
当時イングランド代表HCだったエディー・ジョーンズ氏にもその才能を高く評価され、同年秋にはナショナルチームに見習い選手として帯同、2021年にアメリカ戦で代表デビューを飾った。
今年6月に国立競技場でおこなわれた日本代表戦には10番で先発、キレのあるラン、50:22キック、ロングパスでのトライアシスト(自らも1トライ)と躍動した。
その後のニュージーランド戦2試合にも先発し、35キャップを重ねている。
同紙によると、スミスの契約を巡ってはブリストル・ベアーズが獲得に関心を示し、昨年にはフランス・TOP14のラシン92と話し合いの場が持たれたとされている(TOP14のクラブへの移籍は代表資格がなくなることを意味する)。
しかし、スミスは慣れ親しんだクラブでのプレーを決めた。
2023年W杯の南アフリカ代表メンバーだったCTBのアンドレ・エスターハイゼンが、今夏に古巣のシャークスに移籍したため(過去には宗像サニックスでもプレー)、ハーレクインズはスミスを留めておくための資金を調達できたという。
スミスは11月2日のニュージーランド戦で始まる「オータム・ネイションズ・シリーズ」でも背番号10を保持するチャンスを得た。
今年のシックス・ネーションズ全試合で10番を務めたジョージ・フォードが、大腿四頭筋断裂で欠場する可能性が高いからだ。
9月28日のサラセンズ戦で負傷したフォードは、最低6週間は欠場するとされており、アキレス腱の手術を受けた夏のツアーに続き、代表活動には加われないだろう。
所属クラブのセール・シャークスは現在、フォードが専門医の診察を受け、正確なリハビリ期間や手術の有無を把握するのを待っている。
腰を据えたスミスは、22歳の新鋭であるフィン・スミスとのイングランド代表正司令塔争いに挑む。