日本標準時の生成・供給、
高精度時空間基盤・周波数標準の実現
時空標準研究室では、情報通信と計量・計測の基盤となる正確な周波数と時刻を、作って測って配るための技術開発を行っています。
まず生活や産業を支える基盤技術として、日本標準時を高い品質で安定に発生・供給し続けています(日本標準時業務)。この正確な時刻を刻む周波数の源は原子時計です。秒の定義であるCs一次周波数標準器から相対論効果も検出できる超高精度な光周波数標準器まで、最先端の原子時計を開発しています。原子時計の実利用には高精度な計測技術・伝送技術も不可欠であり、そのための衛星時刻周波数比較技術を開発すると共に、これを市中の有無線ネットワークに活かす研究開発も行っています。またTHz領域等新しい時刻周波数標準の分野を切り開く研究も行っています。
私たちはこれらの開発と業務を通じて、国家標準の基盤および最先端計測技術の開拓に貢献していきます。
研究室長:井戸 哲也
ストロンチウム光格子時計
日本標準時システム