148: 名無しさん@おーぷん 19/06/30(日)09:56:56 ID:jvR.rt.x6
小学校からの仲良しグループのメンバーの一人だったA男。

このA男に、私はずーーーーっと告白し続けられていた。
その都度、
「友達としては好きだが付き合うことはできない、そもそもそういう感情は抱いてない」
と、こちらもずーーーーっと言っているのに、めげないのなんの。
申し出を断るたび、
「これからも友達として仲良くしてほしい」
と言われ、一年後、
「やっぱり諦めきれない!」
と言われる。

この告白がなければA男はそんなに悪いやつじゃなかったのと、彼を含めた友達グループで遊ぶのが楽しかったのと、年に一度のことなので私自身そこまで気にしてなかったのとで、
気がつけば、上記のやりとりを中学一年から大学二年になるまで八年間もループし続けていた。

さすがに大学三年でまた告白されたときは、
(このままじゃ十年目ループに突入するかもしれない)
と危機感を抱き、
「もう友達としても仲良く出来ない」
と突っぱねた。
そしたらゴネにゴネられた。

同じ仲良しグループのメンバー全員引っ張り出して、
「俺を好きじゃなくてもいい、単なるお試しでいい、なんなら練習でいいから一度だけどうにかデートに付き合ってくれないか」
と泣き落しをしてきた。
私とA男の関係は周知の事実だったため、グループのメンバーも、
「ここまで言うんだからA男に一度だけチャンスをあげてはどうか」
とすすめてきた。
しょうがないので、しぶしぶ一度だけのデートを承諾。

するとデート当日、A男は初っぱなからドン引きするほど浮かれまくっていた。

ニマニマ笑っていたのは、100歩譲って許す。
自分で言うのもなんだが、念願かなったデートだったわけだし。
けれどなんと言うか、彼のかもしだす『彼氏なオレ』に酔ってる空気みたいなのが、もんのすごかった。




私の服装をじっくり見て
「まぁ、いいんじゃない?合格」
映画館で私にポップコーンを持たせ
「俺ってこういうとこは甘やかさないから」
映画終わって私の頭をポンポンし
「感動したなら素直に泣いていいぞ?」
ウインドウショッピングで子ども服コーナーに
「こういうとこつい見ちゃうよな。なんてったって将来……はは、いや何でもないわ」
人混みで急に早足になって私を置いていき、かと思えば振り替えって苦笑とともに手を出し
「ほら、はぐれるから。ん?」

この辺で色々耐えられなくなってきたので、
「デートを終わりにしよう」
と申し出たが、
「レストランを予約しているからディナーまでは」
と粘られた。

店に迷惑はかけられないから仕方なくディナーまで付き合ったものの、食事中も、
「俺きのこ嫌いだから、忘れないようにな」
「口元ついてるぞ~、意外に子どもっぽいんだな」
などなど、サムい言動が満載。
あげくの果てに帰り道、あろうことかホテル街へ続く道を歩かせようとしてきた。
「近道だから!やましい気持ちはないから!!」
と必死だったが、
やましい気持ちがないならなんでそんな必死なんだよ。
「色々すべてお断りだ」
「そもそもこのデートの経緯を忘れたのか」
「昨日までは嫌いではなかったが今日1日であんたのことが嫌いになった」

とぶちまけてやったら、A男は涙目で叫んだ。
「八年間も焦らしたんだからホテルくらいいいだろ!」
焦らしてないわ。
毎年断ってたの何だと思ってたんだ。

そのまま言い合いしまくって、A男置いて一人で帰宅した。
仲良しグループには包み隠さずデートの顛末を話したので、A男はメンバーにめちゃくちゃ締められたらしい。
それでもA男は何が悪いのか(というか、どうしてこうなったか)あまり分かってないようで、
「お互いいい大人なんだからホテルくらい当然」
と言い張ってたらしい。
いや、だから、私はあんたが好きじゃないっていってるし恋人同士でもない上に、そもそも恋人同士だとしてもデート初日にホテルはありえんよ。

これ以来、私はA男のいる遊びには参加しなくなったし、仲良しグループの他のメンバーもA男とは疎遠になりつつあるらしい。
アドレスも変えたが、
A男は未だに私に執着してるらしい。
いい加減諦めてくれ。



King Loopy [Explicit]
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