エベレスト 3D (2015) EVEREST 227本目
出演:
ロブ・ホール役 ジェイソン・クラーク
スコット・フィッシャー役 ジェイク・ジレンホール
ベック・ウェザーズ役 ジョシュ・ブローリン
ダグ・ハンセン役 ジョン・ホークス
ジョン・クラカワー役 マイケル・ケリー
ジャン・アーノルド役 キーラ・ナイトレイ
監督:
バルタザール・コルマウクル
お勧め度 ★★★★☆
残念ながら富士山(3776m)に登ったことはないのだけれど、人生で私が登った一番高い山はペルーのマチュピチュ山(3051m)(ワイナピチュではないよ)です
マチュピチュ山はマチュピチュ遺跡のある場所から始まるので、すでに標高2400mくらいになっているところからスタート!
頂上までの標高差はたった600mほどなのに、不思議、全然登れないんです!!
空気って目に見えないから、薄くても濃くても同じ。
だけど明らかに体で違いがわかる。
5歩程度あるいたらゼーゼーしちゃうの
「頂上まであと30分くらいだよ」と言われてから2時間程度はかかった
でも、実はそれ以前にクスコ(3400m)の町に滞在していたから、高山病は大丈夫でした(クスコではさすがに具合が悪くなってお薬に頼りました)
ただただ、息が切れる!
しかも、バスで4500mほどの町も通り過ぎていたので、人生最高の標高は今のとこと4500m。
標高の高い場所って本当にきつい。
てなわけで、8850mの高所へ!
1996年3月。
アドベンチャーズコンサルタンツ主催のエベレスト登山に集まった人々の挑戦と死の映画。
この映画は1996年にエベレストでおきた大量遭難事故をベースにした実話です。
登場人物はほぼ実在する人物。
この登山では日本人の登山家も亡くなっているので、もしかしたら、当時のニュースなどで知っている人もいるかもしれないけれど、私は全然知らなかった。
まず、この映画を見るまで、この大量遭難事故のことを知らなかったので、実話の映画ってことも知らなかったし、エベレストに挑戦する人達のアドベンチャームービーかなんかだと思ってた。
だから見た後の衝撃はすごかった
とにかく息苦しい!
私はペルーで空気の薄さをほんの少しだけど体験していたので、それを思い出してこの映画の2時間弱、ずっと苦しかった~!
この事件の詳細を見ると、登山グループのリーダーが下山の時間を守らずに事故にあった、というように解説が書いてあってけれど、映画を見た感じでは、そういう風には感じなかった。
リーダーのロブは人間的にも登山家としても優れている人のように描かれているし、確かに彼の判断が「間違っていた」というのが結末なんだろうけれど、それをしなくてはならない、してしまった理由がロブにはあって、決して山を甘く見ていたとかそういう感じはしなかった。
あと、驚いたのは、キャンプでは結構みんな楽しそうに過ごしていたってこと。
お酒を飲みまくっていたり、パーティーしたり。
もちろん、当時はこのこともいろいろ非難の対象になったんだろうけれど、それは意外だった。
やっぱり、周りの人達はクセのある人達やいい加減な登山家も混じっていたようで、いろいろな争いがあったり、普段とは違う困難がこの時の登山にはあったのかもしれない。
この映画の見どころはなんといってエベレストの映像!
もちろんスタジオ撮影+CGでの映像もありますが、実際にネパールで撮影したり、エベレストのキャンプ地でも撮影しているから、リアル!
他の雪山のシーンは、イタリア北東部にあるドロミーティに場所を移して撮影している。
この時のドロミーティは40年に1回の悪天候に見舞われていたから、エベレストの過酷さを撮影するには十分だった時期。
実際に3000m以上の山で撮影しているから、エベレストでなくともリアル感は半端ない
もちろん、制作に55億ドル以上と、お金もかかってます!
また、この撮影時の2014年4月には、エベレストで大規模な雪崩がおこり、多くのシェルパ達がなくなる事故に遭遇しています。
幸いな事に撮影クルー達は大丈夫だったようですが、本当にこわい・・・。
芸人のイモトのエベレスト登頂もこれが原因で中止になったとか・・・。
さて、「エベレスト」とは英語名で、この山のチベットでの呼ばれ方は「チョモランマ」
「エベレスト」=EVER+EST、なんて、イキな名前つけるなぁと思ったら、これはインドの測量局長官だったイギリス人、ジョージ・エベレストさんにちなんで名づけられたんだそうです。
なーんだ
この映画に登場する日本人女性、難波康子さんは、日本人女性で2番目にエベレストに登頂した人であり、七大陸最高峰登頂者でもあります。
彼女が「なぜエベレストに登るの?」と聞かれてつたない英語で話しているのに、ジョン・クラカワーに「そんなの理由にならないよ」ってあっさり返されているのがちょっと可哀想だった・・・。
この難波康子役の女優、森尚子。
名古屋生まれですが、アメリカ、イギリスで育ち、現在ロンドン在住。
映画ではつたない英語を話してますが、実は美しいイギリス英語を話します
さすが女優!
彼女のこの映画のインタビュー映像があります。
この映画を見る時に気を付けないといけないのは、登場人物の服装を覚えておくこと!
正直マスクとゴーグルしているから誰が誰だかわからなくなる~!
映画の演出上、ゴーグルを取って会話してくれるんだけれど、それでも沢山登場人物がいるので、ちゃーんと見ておきましょう!
迷子にならないように・・・
この映画、面白かった!と共感する人がいたら、教えてくださいな。
日本ではいよい11月6日に公開予定!
私は・・・近くの丘をハイキングするので、十分満足ですけど。
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