誘拐の掟(2014) A WALK AMONG THE TOMBSTONES 225本目
(日本公開は2015年5月30日)
出演:
マット・スカダー役 リーアム・ニーソン
ケニー・クリスト役 ン・スティーヴンス
ピーター・クリスト役 ボイド・ホルブルック
TJ役 ブライアン・アストロ・ブラッドリー
監督:
スコット・フランク
お勧め度 ★★★☆☆
あらすじは下記アマゾンリンクをご参照ください。
また悲しい事件がありました。
オレゴン州ローズバーグにある「アンプクア・コミュニティー・カレッジ」での銃乱射事件
驚くことに、オレゴン州はガンフリーキャンパス(銃を持ち込んではいけないキャンパス)ではないらしく、銃所持のライセンスを取得している人は銃の持ち込みが可能です。
逆にいうと、ガンフリーエリアにはライセンスを持っていても銃の持ち込みは禁止です。
ちなみにカリフォルニアはキャンパスへの銃持ち込みを禁止しています。(ガンフリーキャンパス)
犯人は以前南カリフォルニアに住んでいたということで、(トーランス等)その辺りもかなり騒がしくなっている。
というか、マジで学ばないバカ者たち。
「みんなで銃を捨てよう!」という話になるか、と思いきや、「やっぱり家族を守るためには銃が必要、だって、外には頭のおかしい人達がいっぱいいるんだもん」ということになる。
本当にそろそろ気が付いてほしいものです。
銃を使って人生失敗した刑事の話。
1991年、アル中刑事マットは今日もバーで酒を飲みながら任務を遂行していた。
そして1999年、刑事を引退し、AAミーティングにも参加してアル中を克服しようとしているマット。
彼は現在は私立探偵として生計を立てていた。
そんな時、AAミーティングで出会ったピーターから、兄のケニーの妻誘拐事件に関して、事件を解決してほしいと頼まれるが・・・。過去の事件との繋がりを紐解いていくうちに、新しい事件がおこって・・・!
こちら、ローレンス・ブロックの探偵マット・スカダー・シリーズの1編『獣たちの墓』が原作になっているそうで。
と、いっても、このシリーズは1976年から始まったシリーズであり、10作目になるので、ずいぶん中途半端ですな
もちろん、日本語訳もすべて発売されています。
その中で以前にすでに映画化されている小説もあるので、シリーズ化を狙ったわけではないのかもしれないけれど、この「獣たちの墓」以降、7つの作品があるし、マットの過去を語る映画っていうのも作れそうだから、まだまだネタは豊富だね!
とにかくリーアムがカッコいい!
最近こういう役ばっかりだから、「また?」と思うかもしれないけれど、やっぱりはまってる。
冷静だけれど、心の奥にあるマットの暴力的な部分が時々垣間見れて、やっぱりリーアム素敵です。
さて、この映画は公開は2014年なんだけれど、1999年を舞台にしています。
実際に小説が発行されたのは、1992年だから、小説の時代に近づけて制作されたんだろうけれど、それだけでなく、監督のスコット・フランクが言うには、「舞台を1999年にしたのは、携帯電話がやスマホが今ほどは身近になってない時代にしたかったから」だそう。
携帯電話やインターネットが普及してしまって、サスペンスには難しい時代になった
映画の中では公衆電話を使うシーンが多いんだけれど、やっぱりそうでないと辻褄が合わない部分が出てきちゃう。
マットが事件の真相に近づくと、証拠が逃げて行ってしまったり、邪魔が入ったり。
ちょっとマットもツメが甘いよ!と思うところが多いけれど、それでも、彼の刑事時代の勘や、洞察力が事件を解決していく。
犯人の目的や、犯人が分かった後にもドラマがあって、なかなか見ごたえあり、です。
この映画の重要な舞台となっている「グリーンウッド墓地」。
実際にNYにある、隠れた観光スポットらしいです。
広大な敷地に有名な方々も眠っておられるとか。
そして、池も本当にあるみたいです
日本公開時のオフィシャルホームページにロケーションマップが載ってました!
(ホームページはこちら)
拳銃を手にしたTJに対して、銃の使い方についていろいろと教えてから、マットが言う辛辣なセリフ
マット: Shoot yourself in the head. Might as well get it over with now.
Because you walk around with a gun, sooner or later it's gonna happen anyway.
No rewind, no going out for popcorn and coming back to the show.
It's just you with that gun in your hand, stupid look on your face, and your hash all over the wall.
このシーンは小説にはないシーンらしいです。
監督のスコットがどうしても入れたかったシーン。
彼の銃に対する考え方がよくわかる。
ここのTJとのやり取りはちょっと思いがけない展開だったのですが、なぜマットが警察を辞めたのか、その理由を知ると、すごく納得できる
この映画、面白かった!と共感する人がいたら、教えてくださいな。
シリーズ化してくれると嬉しいなぁ!
昔のNYっていうのも、何か味があっていいです。
日本ではブルーレイが11月に発売決定しました!
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