人生スイッチ (2015) RELATOS SALVAJES 425本目
出演:
マウリシオ役 オスカル・マルティネス
ロミーナ 役 エリカ・リバス
監督:
ダミアン・ジフロン
お勧め度 ★★☆☆☆
人生には押してはならないスイッチがある。
「押したら最後」というフレーズと「アルゼンチンで大ヒット」という宣伝文句につられて見ましたが・・・。
なんだよ、これ!!
ブラックコメディーっていうけど、全然笑えない。
笑えないどころか、引くレベル。
こういうの好きなのね、アルゼンチンの方々。
ごめんなさい。
私は受け付けませんでした
この映画は、飛行機に乗っている人全員への「おかえし」
レストランへ来た憎い奴への「おもてなし」
道で出会った者同士でいざこざする「パンク」
駐車違反で車をレッカーされるお父さんの「ヒーローになるために」
どうしようもない息子が起こした事件についての「愚息」
そして結婚式場で起こるドタバタ劇の「Happy Wedding」
という、暴力と復讐がテーマの6つの短編からなる映画です。
いずれも押してはいけないスイッチをおしちゃった!って話なんだけど、
スイッチどこで押したんだろう??
と思う所が結構あって、(邦題は原題とは全然ちがうけれど)邦題が逆にイケてるのか!とさえ思った。
それに騙されてワクワクしながら見たら、かなり落とされます・・・
とにかく人が死に過ぎ
オチをそこに持ってこられちゃうと、もう本当に救いようがないストーリーになっちゃう。
もちろんそのシーンを直接描いているわけではなくても、バッドエンドを想像できる結末が多すぎて滅入った。
これみて笑うってよっぽど楽天的な人か、ものすごいシニカルな方ね。
ただ、メッセージはわかる。
感情(怒り)にまかせていろんなことをやっちゃいかん!
とか
人には優しく
とか
ずるいことしちゃダメ
とか?
確かに因果応報、自業自得という言葉がぴったりなストーリーが多いんだけど、その中でも駐車違反の切符を切られまくる父親のストーリー「ヒーローになるために」に関しては1ミリたりとも共感できなかった。
でも意外に評判のよいこのストーリー。
理不尽と思う事に対して暴力で対抗しても絶対に正義になはなれない。
そういう考え方って結局テロでしょ?
確かにムカつくことが多い世の中だけど。
唯一救いのあるストーリー「Happy Wedding」が存在していたことで、かろうじて★は二つになりました。
相手側の女がガラス(鏡?)で傷だらけになるとこはなぜかスっとしてしまった。
ああ、たぶんこれがこの映画の楽しみ方なのか!
ただ、それも全体的には「なんで?」っていうストーリーなんですけどね。
ただこの映画、昔こういうの邦画であったなぁという変な感覚襲われます。
あれか、「バカヤロー」系かな
でもあの映画は普段バカヤローと言えない日本人が映画の中では思い切ったことやっちゃうという妄想映画の要素があるのですが、アルゼンチンの人って結構自分に正直生きているという(南米人への勝手なイメージ)があるから、この映画がフィクションに思えないところが笑えないところなんだと思うの。
日本人だったら、絶対ありえないから、非現実的で笑えるっていう要素はあるかも。
この映画、面白かった!という人がいたら、どのあたりが良かったか、教えてくださいな。
タイトルに完全に釣られた~!
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