マインドコントロールお手本映画 神は死んだのか (GOD'S NOT DEAD)出演:
ラディソン教授役 ケビン・ソーボ
ジョシュ役 ショーン・ハーパー
監督:
ハロルド・クロンク
お勧め度 ★☆☆☆☆
アメリカに住んでいると、そりゃあ、道をあるけばクリスチャンにぶつかります。
私の友人も信仰の度合いはそれぞれですが、大半がクリスチャン
そしてクリスチャンに対する市場もかなり大きいです。
クリスチャン専用ラジオ、クリスチャン音楽、クリスチャンバンド、クリスチャン映画、クリスチャンお見合いサービス・・・!
基本的にクリスチャンでない人はそれらと交わることはほとんどないのですが(ラジオや音楽くらいはたまに聞くけどね)、
結構そういう人が集まると話すのが「あの映画見た?」っていうクリスチャン映画の話。
いったいどこで公開してるんだよ!と常に疑問に思っていましたが、やっぱり単館上映かDVDみたいだね。
てなわけでクリスチャン映画。
私は宗教については全く詳しくない、および宗教映画はたいてい面白くないので見ることが少ないですが、ジャンルを問わず良い映画を見たいという欲望は常にあります
この映画は全米でもかなりのセールスだったので、気軽な感じで見てみました。
ラディソン教授の哲学の授業のテーマは「無神論」。
彼は最初の授業でこのテーマを実感させるために必ず「God is dead」と書かせる。
クリスチャンのジョシュはどうしてもそれが納得いかず、教授と神の存在の有無について議論を戦わせることになる。
この映画の大切なキーワードが"Atheism"
無神論ということです。
これは無宗教とは違い、積極的に神を否定すること。
まず始めに、宗教を否定することは人種差別と同じです。
だから学校で教授がこんなことさせるわけない~~!!しかもアメリカで。
こんなことしたら、教授は訴えられてクビです。
でもこの映画は実際の訴訟等がベースになっているようで、(っていうかだから実際訴えられたんだろうけど)まあ、あることなのかもしれないけれど、この時点でものすごい違和感。
生徒の意志をマニュピレートしようとする教授も悪だし、学問に自分の信仰を通そうとする生徒も悪。
私から見ればどっちもどっちですよ。
でも経験から言って、クリスチャンの人は自分の信仰を押し付けようとする傾向がある。
今まで何人もの人が「教会行こうよ」と誘ってきた。
現在付き合いのある友人は私に「教会行こうよ」と言わない人。(本人達はもちろん行ってます)
私のクリスチャンとの付き合い方は私に「教会行こうよ」と言うか、言わないかです
言った時点で少しづつ距離をとっちゃうもんね。
あなたはあなた。私は私です。
私はちゃんと意志がある大人だから、行きたければ自分で行くし、一人で行きずらかったら自分から誰かに頼みますので、大丈夫だよ~!
とかいっている私は大学がキリスト教関係だったので、実は聖書のクラスがあった!
まあ、あんまり勉強しなかったけど、聖書の内容自体は面白いなぁと思うところがある
哲学的な部分もあって、もちろんいろいろ疑問点もあって、深い読み物だなぁと思う。
でもそれは私の信仰ではないけどね。
もしもすべての答えが聖書にあったら、人間生きるのが楽だろうなぁと思う
映画の中のジョシュの言葉でいくつか納得いくところもある。
たとえば「神様がいなければモラルがなかった」というところ。
善悪のルールは本来立場によって違うだろうし、なかなか理由づけが難しい時がある。
でもその時に神様の出番!
やっぱり信仰にはそれなりに意味はあるんだろうね。
そして「神を嫌っている時点で存在を認めている。なぜなら存在がないものを嫌うことはできないから」というところ。
ナルホド
例え人生において悪いことが起こっても、それは神様のご意志なのだそうです。
でもそうすると、すべてに諦めはつくけれど希望はどこに行ってしまうんだろう・・・。
基本的にクリスチャン映画のメインテーマは"Good is good"なのでしょうがないんだけれど、他の宗教を否定したり、クリスチャンでない人を否定する方向性に関しては全く納得いかなかった
エンディングはかなり衝撃的です。
無神論者の教授がどんな最後を遂げるのか、それをまざまざと見せつけ、改心と改宗を訴えています。
エンディングに来るまでは教授と学生の論弁なんかが興味深くて「ふーん、思ったより面白いじゃん」なんて思っていたけど、結末で
なんだよ、これッ!!とリモコンを投げつけたくなったよ。
この最後、本当にいらなかった。
それとイスラム教徒の女の子がキリスト教に改宗したことで親に殴られるシーンも全然いらなかった。
この二つのエピソードのせいで逆に嫌悪感すら覚えてしまった。
結局信仰がない人を受け入れられないクリスチャンは神を否定する無神論者と同レベルだった
ちなみに私は無神論でも無宗教でもありません。
神様の存在を信じているし、信仰もあるし、お祈りもする。
ただ、エンターテイメント映画としてこの映画は全く面白くなかったとはっきり言っておきます。
日本で単館でも公開されたことに驚き
また、これでキリスト教に改宗した人がいたとしたら、さらに驚き
ちなみにこの教授役のケビンソーボですが、本人自身はクリスチャンです。
まあ、仕事ですから。
そういうことです
この映画、面白かった!という人がいたら、どのあたりが良かったか、教えてくださいな。
とか言いながら、クリスマスを楽しむ私
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