羊の木 (2018) 481本目
出演:
月末一役 錦戸亮
石田文役 木村文乃
杉山勝志役 北村一輝
太田理江子役 優香
栗本清美役 市川実日子
宮腰一郎役 松田龍平
監督:
吉田大八
お勧め度★★☆☆☆
錦戸亮が関ジャニを辞めたのをしばらく知らなくて
なんとなく私にとっては「いつの間にかいなくなった」って感じでした。
結構あのメンバーの中でわちゃわちゃやっている様子を見るのが好きだったのでとても寂しい気持ちになったよ。
なぜ、みんな今のままではダメだと思ってどこかに行きたがるのでしょう?
転職みたいな感覚?
でも、大手商社に就職した人は定年退職まで同じ会社で働くよね。
もちろん、小さな会社にずっと誠意を尽くしていく人だっているし、全然悪くない。
自分が求めている事と周りに求められている事が違うことに罪悪感を感じる必要なんてないのにな~、と勝手に思います。(あ、別に錦戸亮がそうだと言っているわけではありませんが)
そんな彼の主演作。
小さな港町富山県魚深市。
そこでは地方都市に元受刑者を移住させるという国の極秘更生プロジェクトが行われていた。
6人の元受刑者を順番に迎えに行く月末が、彼らの過去を知り、彼らを見守っていくが、ある日、この静かな港で死体が発見される。
最後まで映画を見ると、
え!これで終わりなの?
と、なぜか感じてしまう。
2時間ほどの映画で時間はたっぷりあるのだけれど、なんだか消化不良。
全体的に薄っぺらいのです。
ただ、何か解き明かされていない謎がある、とかそういう事はなく、6人の受刑者の過去も語られるし、不気味なお祭りはあるし、事件は起こるし、ちょっとした恋愛もあり、盛りだくさんなはずなのに、なぜか物足りない
こちら漫画が原作だそうで。
全5巻、41話。
原作では11人の元受刑者を受け入れるところ、映画では6人に。
しかも内容は全然違うそうです。
半分にしたとしてもやっぱり2時間で6人のエピソードを入れるのは無理があったのか・・・
6人の過去についてはちょっとだけ語られる程度。
私が特に気になったのは栗本清美。
彼女が「羊の木」を見つけるのだけれど、タイトルになっているくらいだから何かあるのか、彼女の奇妙なクセと何か関係があるのか、といろいろと思いを巡らせたのだけれど、
特に何もなかった・・・!
じゃあ、「羊の木」って何なの?ってことなんだけれど、映画の冒頭ででてくる「東タタール旅行記」の一説にあるように、羊の木の存在が信じられていた時代があった。
でも、当たり前だけど、本当はそんなものない。
そこに映画のキャッチフレーズにもなっているけど、「信じるか、疑うか?」っていう象徴なのだろうね。
制作側は意味については言及せず、自由な発想で考えてくださいっていうスタンスらしいのだけれど、
そういう投げかけ方ってモヤっとする
だから映画もモヤっとしているのだろう。
ただ、栗本清美が見つけた「羊の木」に、羊は5匹しかいない。
あ~、モヤっとするね。
さて、今回舞台になっている富山県魚深市。
もちろん架空の町です。
ただ、ロケ地になっているのは富山県魚津市。
似てる~!
なんとなく、嬉しいような悲しいような。
劇中にでてくる「のろろ様」みたいな奇祭は確かに全国にあるだろうけれど、なんだかこのエピソードが長くて、長いわりに特に大きなドラマもなく。
ちょっと「トリック」を思い出させる。
だから、笑っていいのか、真剣に見た方がいいのか、よくわからなかった。
結末もしかり。
でも、原作の作者はギャグマンガの巨匠だというから、ここは笑うところなのか・・・?
主演の錦戸亮。
頼りなさげで人が良い感じが良い。
元受刑者役はそれぞれ有名俳優が演じていて、かなり豪華!
その中でも優香がすごい!
そんな事もやっちゃうの??!!(って過度に期待させたらスミマセン)
ただ、色気があり過ぎて、リアル感がなかった。
いくら田舎町でも、もっといい相手はいるでしょ?
この映画、面白かった!という人がいたら、どのあたりが良かったか、教えてくださいな。
犯罪者を町に移住させる極秘プロジェクト!というところは凄く面白そうだったんだけど・・・。
それだけに、残念。
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