星を追う子ども (2011) 459本目
出演:
渡瀬 明日菜役 金元寿子
シュン & シン・クァーナン・プラエセス役 入野自由
森崎 竜司役 井上和彦
監督:
新海誠
お勧め度★★★☆☆
実は「天気の子」を映画館で見ました。
でも、それをレビューする前に、深海監督の他の作品で見たのにまだ未レビューだったやつがあったので、そちらを先に
今までレビューしたのは「ほしのこえ (2002) 」、「雲のむこう、約束の場所 (2004)」、「秒速5センチメートル (2007) 」、そして「君の名は。(2016)」
です。
そしてこちら!
幼いころに父を亡くしたアスナ。
父の形見の石を使った鉱石ラジオを聴くのが日課。
ある日、見たこともない怪物に襲われたところをシュンと名乗る青年に助けられ、友達になる。
しかし、それから彼は音信不通に。
そしてアスナは父の形見の石にまつわる秘密を知ることになる。
あれ、これ、ジブリか・・・?
と、思った人多いのでは?
ネコ型の動物ミミ→風の谷のナウシカのテト
学校の先生森崎→天空の城ラピュタのムスカ(でも性格は悪くない)、みたいな。
ファンタジーという作風だけでなく、キャラもなんとなく似ているような・・・。
どうやら新海監督も意図的にジブリ的な要素をぶっこんで、日本のアニメっていうのは、こういうファンタジーなんです!と作りたかったみたいです。
と、前半はかなりウケ狙いなのかと思うほどのジブリぶりを発揮しますが、後半は落ち着いてきて子供向のファンタジーなんかじゃないんだよ、とちょっと「毒」を吐き出しつつ、オリジナルアニメとしての面白さをちょっとずつ発揮してきます。
ただ、いろいろ気になることはありますが・・・。
例えば丸腰で未知の世界を旅して大丈夫かなぁとか、目的地について本当にわかってるのかなぁとか、着替えとかどうしてるのかなぁとか、親に何も言ってないけど大丈夫かなぁとか、なんだか昔風だけど、これ、いったいいつの時代なんだろう、みたいなこと。
どうでもいい事がいろいろ気になる映画でした。
そして最大の難点は
アスナがあんまり魅力的な女子じゃない問題
ヒロインとして、何かに立ち向かおうという意思は感じられるんだけれど、とにかく足手まといだし、ただの小学生だし。(たぶん11歳か12歳くらい?本来は出生の秘密などがあるらしいのだけれど、映画では語られません)
でもなぜアスナがこの映画に必要かは映画の最後の方でわかります。
だから、まあ、いいんだけど。
とにかく、アスナに感情移入することもなく、淡々と見てしまいました。
2時間弱の壮大なファンタジー、アスナと森崎のある目的のためのロードムービー的な感じです。
この2時間でアスナが成長したよ!という話なのかもしれませんが、いったい何を見せられていたのかよくわからなかった。
でも、森崎が貧乏クジを引かされたことだけはわかった
そしていろんなエピソードが詰め込まれてそれなりに退屈しないで見れました。
この映画、面白かった!と共感する人がいたら、教えてくださいな。
なんだか迷走した感がアリアリの作品ですが、これを経て「君の名は。」や「天気の子」などに続くとした感慨深い作品です。
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