SUNNY 強い気持ち・強い愛 (2018) 538本目
出演:
阿部奈美役 篠原涼子
阿部奈美(女子高生時代)役 広瀬すず
裕子役 小池栄子
梅役 渡辺直美
梅(女子高生時代)役 富田望生
伊藤芹香役 板谷由夏
伊藤芹香(女子高生時代)役 山本舞香
監督:
大根仁
お勧め度★★★☆☆
さて、先月の最後に、韓国のオリジナル版の「サニー」をご紹介しましたが、今回は日本版リメイク作品!
専業主婦の奈美が偶然病院で高校時代の親友芹香に再会する。
彼女は末期ガンと診断されていて、高校時代の女子グループ「サニー」に再会したいと奈美に頼む。
90年代に女子高生だった彼女達の現在と過去の物語。
こちら、オリジナルは80年代後半が舞台ですが、日本版は90年代が舞台。
そうそう、コギャル、アムラー、小室ファミリー時代ですよ!
私は前回オリジナル版を見ているので、話しの筋は知っているという状態で視聴してます。
その上で、やっぱり韓国版を上回るのは難しかった・・・。
確かにコギャルやJポップなどの日本らしい設定は生かしているとおもうのだけれど、
ストーリーが全くオリジナルと一緒!
ともすれば、セリフまで一緒のところが多くて、もう少しこの設定だけを頂戴して新しい映画を作るっているのでもよかったんではないかな?と思う。
どうしてもオリジナルに引っ張られてしまって違和感満載のエピソードがあるのが残念。
例えば、映画の中核である「サニー」というグループ名。
90年代に女子でグループ名をつけるのが流行ってたかって言うとちょっと記憶がないけど、例えばとにかくお揃いが好きで、オリジナルTシャツ作ったり、同じアクセをつけたり、そういうことはしてたなぁ
まあ、その延長でグループ名をつけるということは自然だろうけれど、その名付け方に関してはもっとヒネリが欲しかった。
いきなりコギャルが「サニー」っていう名前を思いつけるとは思えない。
あとは奈美のキャラクターも、韓国映画の大袈裟演技を引きずっていて「そんな女子高生いないよ」って感じになっちゃう。
もっといえば、今や病院は個人情報保護の観点から病室の入り口に名前を出すってことはしないと思うんだけどね。
その辺りもオリジナルと一緒にしようとするから今の日本とマッチしなくなっちゃってる。
もちろん独自の設定もあり、例えばオリジナルでは6人だったメンバーが5人に。
これは確かに6人だとちょっと多くて把握しきれてなかったから良かったな。
ただ、本来なら奈々が一番美少女でなくてはならないのに、日本版のサニーは結構みんな美少女だから、奈々が薄れて見えた
そこが残念。
あと、奈美と奈々って名前がかぶっているのもいただけない。
奈々はコギャルの延長の美少女ではなく、絶対的美少女でなくてはならないのに、ちょっとイメージも違ってた。
それでもこの映画をグイグイみせてくれるのは、やっぱり篠原涼子や渡辺直美、小池栄子などの大人サニーのキャラの濃さでしょう。
オリジナルでちょっといただけなかった大人の喧嘩シーンの設定が変わっていて、みんなのコスプレも見れてここは日本版の方がいいね!
そして忘れてはいけない音楽!
90年代を席巻した懐かしのJ-pop。
知らない歌がない!
全部カラオケで歌いまくっていたヤツですよ
引退した小室哲哉が最後に手掛けた映画音楽
彼がどこまで選曲に携わったかわからないけれど、メインの曲が自分自身の曲でなく、オザケン、っていうとこもいいよね。
しかも映画では「みんなtrfばっかりなんだもん」と揶揄するシーンもあり
引退する必要なかったと思うけど、これも映画と一緒に彼のことを懐かしむ要素になっちゃいまいした。
今回主役の篠原涼子はオリジナルのナミ(名前が韓国版と一緒!)と雰囲気が似ていて、可愛らしい主婦です。
私が特に気になったのは、芹香の高校生役、山本舞香。
ともすれば美少女奈々よりもかわいい!
いや、可愛いだけでなく、存在感が半端ない。
どこかで見たことあるなぁと思ったら、「大様のブランチ」に出ていたんですね。
あと、「恋は雨上がりのように (2018)」の倉田みずき役で出演していた!
ええ!私、あの人は二階堂ふみだと勘違いしてました!
確かにあの映画でも光ってたわ!
もっとどんどん映画で見たい女優さんですね。
この映画、面白かった!と共感する人がいたら、教えてくださいな。
確かにとっても良かったんだけれど、やっぱり韓国版のパワーには負けてしまってたなぁ。
もっとこの設定を生かした独自のストーリー展開があってもよかったのに。
ただ、アラフォー以上には十分に楽しく懐かしめる映画でしょう!
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