カメラを止めるな! (2018) 485本目
出演:
日暮隆之役 濱津隆之
日暮真央役 真魚
日暮晴美役 しゅはまはるみ
監督:
上田慎一郎
お勧め度★★★★☆
2018年の映画の話題といえばこの「カメラを止めるな!」でしょう!
まあ、私はタイムリーに見れてないかったんですけど
と、いうわけでやっと見ることが出来ました!
郊外の廃墟でゾンビの自主製作映画を作っていると、そこに本物のゾンビが出現して・・・!!
あまりにも話題になりすぎて、期待度マックス!!
でも見ていると、なんだかおかしい。
普通の映画なら、会話をしている人にカメラがズームしたり、シーンが移ったりするのに、何かカメラワークがおかしい。
なるほど、これはワンシーン・ワンカット撮影ってやつだね?
ほら、モキュメンタリー方式の映画なんかでよくあるやつ。
うん、まあ、それはいい。
でも、なんだかおばさんの(失礼!)演技が妙に大袈裟だなぁ。
なんだか舞台を見ているみたい。
それにあれ?途中でカメラが地面に落ちて映らなくなったり・・・。
細かい違和感が沢山ある映画。
そしてエンドロールへ・・・!
なんだよ、クソも面白くないじゃないか!
そう思ったあなた、あなた!!
その時点ですでにこの映画の面白さにはまっています。
この映画のキャッチフレーズは「最後まで席を立つな。この映画は二度はじまる。」
「最後まで席を立つな。この映画は二度はじまる。」
大事な事なので二度言いました。
なるほど!!
そういう事ね!
すべての違和感が伏線となり、すべての疑問に答えをくれる。
なんというよくできた映画なんだ!
確かにアイディア勝ちといえばそうだけれど、面白かった!
今まで見たことがない映画だからこんなに話題になったんでしょう!
そんな中、「GHOST IN THE BOX」との類似点含め、こちらが原案と言っていたので、こういう事を考えてた人がいたんだと感心しちゃったよ。
でも、あくまで「原案」で良いと思うけど。
舞台の方を見ていないので、正確なことは言えないけれど、あくまでそちらは舞台でこちらは映画として公開しているわけだし。
そんな事いったら、三谷幸喜の映画だって元ネタと思われる映画がすぐにわかっちゃう。
と、おもってマジックアワーの元ネタを探したんだけれど、全然出てこない!
どれだったんだろう・・・また出会える日までこの謎が残る・・・。
そうそう「ラヂオの時間」にも似ているという話があるけれど、これだって何かを元ネタにしているのだろうし。
ほら、有名人になると急に親戚が増えるってやつ?
やっぱりここまで話題になって人気になっちゃうと急に権利関係がうるさくなっちゃうんだよね。
おそらくこれがインディーズ映画のままだったら、誰も何も言わなかっただろうに。
私はなんとなく最後に大どんでん返しがあるよ、と聞いていたので、いろいろ想像していたのだけれど、
どの予想も全く当たらないエンディングでした!
世の中にネタバレが横行していので、この映画を見るまでにあらすじを見ないようにするのが凄く大変でした
でもやっぱり何も知らないでこの映画を見て欲しい。
そうするときっと気持ちのいいラストを見届けることができるはず。
この映画ですっかり有名になってしまった主役の監督役の濱津隆之。
なんとも人の良さそうな感じの監督役がぴったりです。
そしてその妻役のしゅはまはるみ。
遠目で見ると鈴木京香に見える。
全部ひらがなの名前とか、苗字が無くて名前だけ、とかそういう俳優さんって最近多いけれど、なんとなく「売れない俳優」っていうイメージがあるのはなぜだろう
この映画にはいわゆる「売れている」俳優が全然出ていないので、誰か目当てに映画を見る、というよりはやっぱりこの映画のストーリー、アイディア自体が面白くてみんな見ているんだと思う。
この映画には素晴らしい俳優たちが沢山出演しているので、これからもどんどん活躍してくれればいいなぁ。
ところで、この映画の舞台になっている廃墟。
とにかくとてつもなく素敵です
廃墟好きの私にはたまらない!
まず、地下構造になっている、っていところもいいし、あと、今も残されている機械たちがいい!!
他にもいろいろなドラマやミュージックビデオに登場しているというこの場所。
「旧芦山浄水場」といって茨城県水戸市にあるそうです。
ただ、撮影には使うことができても、許可なく立ち入ることができず一般公開はされていません。
なかなか安全性を確保するのが難しいようで、でも改修しちゃうと廃墟感がなくなっちゃうし。
廃墟を廃墟として保存するって難しいよね。
すごく行ってみたい所です。
この映画、面白かった!と共感する人がいたら、教えてくださいな。
確かに評判通り、新しくて面白い映画でした!
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