百瀬、こっちを向いて。 (2014) 484本目
出演:
百瀬陽役 早見あかり
相原ノボル役 竹内太郎(15歳) / 向井理(30歳)
神林徹子役 石橋杏奈(18歳)
宮崎瞬役 工藤阿須加
田辺真治役 ひろみ(第2PK)
監督:
耶雲哉治
お勧め度★★★☆☆
私、乙一の「ZOO」という小説がデジタルで買った初めての小説でした。
携帯に入っていたので、いろんな時に何度も読み返した小説。
乙一の独特な世界観を堪能できる小説です
なぜ乙一の話題を出したかというと、この映画を見終わって、原作を調べたら、驚いた!
中田永一とは乙一のことだった!
これはきっと原作は面白いにちがいない!
では映画は?
新人小説家の相原ノボル。
文学賞を受賞した記念に母校で講演を依頼され、15年ぶりに帰郷した。
高校時代の思い出がつまった故郷。
当時の自分はあまりにも冴えない男子高校生だったが、人気者の宮崎先輩と幼馴染だったことから、学校一の人気者、神林先輩とも知り合いになることになる。
しかし同時に百瀬とも奇妙な関係になって・・・。
映画の結末と原作の結末は違うそうなのですが・・・、またもや、
え?ここで終わるの
と思ってしまったよ。
もう、こういう映画多すぎ
映画の題名にもなっている百瀬という女子。
主人公のかなりイケテない男子学生と、彼女がなぜか付き合うことに!
その理由はかなり無理のある設定なのですが、まあ、そういう事もあるかなぁ?
百瀬は全然悪くない。
ただ、往生際の悪い女子、というだけ。
一番悪いのはなんといっても宮崎先輩!
そもそも高校生のうちから、打算的に人と付き合ったりするもんだろうか?
確かに宮崎先輩には将来の目標があって、そこは譲れないところなんだろうけれど。
ちょっとリアルさがなかったなぁ。
そして主人公と幼馴染なのだけれど、そのエピソードがなんとなく薄くて、主人公は完全に都合よく使われていただけって感じ。
ただ、恋愛に翻弄される15歳の男の子はなかなか可愛かった。
主人公の大人になった時を演じて居るのが向井理。
絶対高校時代イケテない感じしない
なんとなく猫背で伏し目がちな演技をしているけれど、きっと高校時代もイケメンだったんでしょう!
そして高校時代を演じて居るそれぞれ早見あかり、竹内太郎と工藤阿須加。
早見あかり以外はとっくに20代だというのに、
なんだこのピュアさは!
高校生に見えなくもないから驚く。
でも、たぶん、映画を見ている人がみんな驚いたのが、主人公の友人の田辺君。
彼が一番イケメンいや、顔とかじゃないよ。
そっと主人公に寄り添ってくれる優しい友人。
この友人を芸人の第2PKのひろみが演じています。
これがすごくいい!
こういう人、クラスに1人くらいいたよね?
雰囲気が凄く良いです。
この映画にはノヴァーリスの「青い花」、森鴎外の「舞姫」などが登場し、映画を盛り上げてくれます。
なんとなく本をゆっくり読みたくなる。
この映画、面白かった!と共感する人がいたら、教えてくださいな。
高校時代のモヤモヤを偽体験できる、といえばできる。
やっぱり高校生って無敵だね。
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