ロスト・ボディ (2012) EL CUERPO 570本目
出演:
ハイメ警部役 ホセ・コロナド
アレックス役 ウーゴ・シルバ
マイカ:役 ベレン・ルエダ
カルラ役 アウラ・ガリード
監督:
オリオル・パウロ
お勧め度★★★★☆
以前、いろいろとクソみそに評価したけど、結構面白くて好きな映画「ロスト・アイズ (2010)」
この映画の主役の女優、ベレン・ルエダが出演しているスペインの「三大ロスト映画」(勝手に命名)「ロスト・アイズ」「ロスト・ボディ」「ロスト・フロア」。
これの第2弾!「ロスト・ボディ」の紹介です!
ある日死体安置所から死体が行方不明になるという事件が発生する。
しかもその日に警備にあたっていた警備員は、「何かに怯えるように」死体安置所を飛び出し、事故にあってしまい意識不明の状態に。
そんな中、死体の女性の夫であるアレックスに疑いの目が向けられて・・・。
いやあ、久し振りにめちゃくちゃ面白いサスペンス映画だった!
サスペンスというより、ホラー演出が多くてそこもドキドキ感がスゴイ!
この映画の面白いところは、登場人物の事を何も知らない観客の私達に、ちょっとずつ過去のエピソードを紹介しながら、現在の不可解な事件の点と点を結んで、そして最後に壮大な線になる、という映画の構成。
死体が突然無くなるという意味不明の事件から、夫に疑いが向けられて、その夫の秘密がどんどん明かされていく。
その中である程度事件の概要がわかってきて、「フムフム、たぶんこれは、この人が犯人なのかな?」と予想させながら、最後にどでかいオチが待っています。
とっても美しい結末を見せてくれます。
もちろん突っ込みどころもありますよ。
すべてなんとなく都合よく進んでいく感じや、「いやあ、そこまでするか?」という疑問は沸き上がります。
夫は疑われているというのに、刑事の前で平気で電話してみたり(しかもその電話が結構長いし、声が大きい!)。
夫を疑っている警察も手薄すぎて、夫をほったらかしにし過ぎだし。
でも、それ以上に映画終盤の15分の衝撃が素晴らしい
確かに、こういうパターンの映画は今までにも何度も見たはずなのに、やっぱり面白い。
過去と現在を行き来してエピソードが繋がっていくけれど、それも複雑でなく、とっても解り易くて、どんどんクリアになっていく人間関係が気持ち良い!
そしてホラー的要素も沢山盛り込んであって、そこもいいんだよねぇ。
スペイン「三大ロスト映画」の第1弾だった「ロスト・アイズ」も確かに面白かったんだけれど、ちょっと結末でモヤったので、完全に超えました。
「三大ロスト映画」すべてに出演しているマイカ役のベレン・ルエダ。
今回はどんな役で出演しているのかなぁと思ったら、
死体役でした!
でも、とっても重要な役です。
この映画で重用なのは、この亡くなったマイカという女性と、もう一人若い女性カルラです。
名前をちゃんと覚えておきましょう。
メールの宛先とか、電話の相手とか、どっちがどっちだったかわからなくなると全然面白くないので。
ちなみにタイトルのスペイン語"EL CUERPO"とは「体、胴体」という意味だそうで。
よくわからないけれど、女性でも男性でもEl cuerpoなんでしょうかね?
昔スペイン語勉強したのに、すっかり忘れちゃった
サスペンス映画なので、ネタバレ厳禁です!
とにかく騙されたと思って観て欲しい。
あ、でも、見る順番はやっぱり「ロスト・アイズ」が先が良いでしょう。
いや、特に関連性はありません。
全く繋がってはいませんけど。
どうせなら、先に見てください。
これは次の「ロスト・フロア」も期待できるな!
※あくまで勝手に「三大ロスト映画」と命名してますので、あしからず
この映画、面白かった!と共感する人がいたら、教えてくださいな。
しかし、浮気はダメよ。
それだけは言っとく。
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