なぜ「かつや」は年末に味噌カツを発売したがるのか? 振り返ってみるとここ数年、毎年味噌カツである。2020年も味噌カツ。2022年も味噌カツ。2023年も味噌カツ。名古屋に弱みでも握られてるのか?

まあ「かつや」の味噌カツは好きだから別にいいんだけども……と思ったら! 今回はただの味噌カツじゃなかった。聞いて驚け。『さばとロースの味噌たまカツ丼』である! さ、さばァァァァァァァアアアアア!?

・「かつや」新商品

改めてお伝えしよう。俺たちの「かつや」2024年最後の期間限定メニューは、なんと『さばとロースの味噌たまカツ丼』(税込935円)だ。そう、あの鯖(さば)である。最後にすげぇのブチ込んできたな!


もちろん、さばカツ自体は特に珍しいものではなく、調べるとレシピ等もいろいろ出てくる。ただ、どちらかというとアジフライ的なノリであって、味噌カツになっている事例は珍しいはずだ。なぜ味噌カツなのか?


「かつや」によると、どうやら……さばの味噌煮からヒントを得たらしい。得んなッッ! さば味噌は好きだけど、誰もカツにしてくれとは頼んでないんだよ!! で、その実物が……


こちらである。


正直、茶色すぎて何が何だかよく分からない。ので地質調査を実施したところ、どうもこの手前のカツがロースのようだ。半熟気味の卵をまとった衣がビジュ良すぎ。推しのビジュがバチイケすぎてずっと泣いてる……。


と思ったけど味、濃ッッ! もはやただの味噌やないか!! そう、「かつや」の味噌ダレは法に触れる限界ギリギリまで甘く濃厚で、そこがいい。我々 “かつや者” の生態を実によく理解している。さすが俺たちの「かつや」だ。


が!


その奥に横たわっていた さばカツと思わしき物体を見て、いろんなものが吹き飛んでしまった。え、ちょっと待てよ、なんかコイツ……


うわデッカ!!!


・主演:さば

なんと定食の塩焼きや味噌煮サイズのさばがドン! ドン! と2枚入っているのである。これもう『さばとロースの味噌たまカツ丼』というより、さば味噌定食にカツ丼が迷い込んだだけだろ。さばが主演でロースは助演だろ。


なるほど、前作の主人公が脇役として登場するパターンか……灼熱(アチ)ぃな、その展開。


おそらく注文した多くの人が、自分の想像をはるかに超えるさばの大きさに驚くと思う。カツ丼というフィールドは、本来さばにとっては超アウェイな環境のはずだが、その逆風を圧倒的フィジカルによって打破した形だ。まったくタフな魚だぜ……。



・タレの役割

でもまあ魚なんでね。まったく生臭くないとは言いませんよ。しかし先述した非合法まであと一歩だね味噌ダレと、大量のネギによってちょうどいい塩梅に生臭さが中和されることで、最後までおいしく食べられるようになっている。


もしかして「かつや」はこれを狙っていた……? いや、そんなワケないか。新商品を全国で販売するにあたり、「かつや」が何かを深く思考するなんてあるはずがないからな。すべては偶然の産物と言えるだろう。



・今年のシメに

ちなみに定食もあるのだが(税込1045円)、個人的にはご飯に味噌ダレが染み渡る丼をオススメしたい。今年最後の荒ぶりを見せる期間限定メニュー、“かつや者” 諸君はくれぐれも食べ忘れのなきよう!

参考リンク:かつや
執筆:かつや者・あひるねこ
Photo:RocketNews24.

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