世の中のものは2種類に分けられる。本物と偽物だ。しかるに、メロンソーダは偽物だと思う。発色の良すぎる緑色からも分かる通り、メロンソーダに基本メロンは使われていない。そこで「本物のメロンソーダ」を作ってみた結果……
ヤバイヤバイヤバイ! あっぶねェェェエエエ!! こんなことになってしまうなんて……。
・本物のメロンソーダができるまで
以前の記事で本物のメロンパンを作ったことをお伝えしたが、本物のメロンソーダの作り方も至極簡単だ。まずは、メロンを切ってミキサーにかける。
そのジュースをコップに注いだ後……
炭酸水を注ぐ。
私の想定ではこれで問題なくメロンソーダができるはずだった。というか、これ以外の作り方はないだろう。トム・クルーズでもこうするはずだ。だがしかし、何の疑問も持たずに炭酸水を注いだ直後……
ヤバイヤバイヤバイ!
泡が! 泡がァァァーーー!! 猛烈な勢いで生成される泡・泡・泡! まるで噴火寸前のマグマのように、予想を超える爆発に思わず注ぐのを止める!! 噴火一歩手前、泡のマグマが止まった……。ふぅぅぅ、あっぶねェェェエエエ!!!!
・飲んでみた
こんなことになるなんて……。ビールみたいな見た目となってしまったが、味はどうなのだろうか? 飲んでみたところ……
炭酸の「シュワッ」がほぼない。
メロン果汁が少し薄まったような味だ。泡のせいで炭酸水の割合が少なくなったのかもしれない。そこで、「シュワッ」が復活する程度まで慎重に炭酸水を注いでみると……
今度はメロン味が薄くなった。同時に炭酸水の苦みが強くなり、まるでメロン風味のビールである。あちらを立てればこちらが立たずだ。間違いなく従来のメロンソーダの方が優れている。
・偽物の尊さ
ひょっとしたら、私は今偽物が本物を超える瞬間を目撃したのかもしれない。メロンシロップは自身のやり方でメロンを倒したのだ。
世の中のものは2種類に分けられる。本物と偽物である。だがしかし、偽物だからなんだと言うのか? 本物に近づこうとする意志は、生まれながらの本物が持ちえない尊いものなのかもしれない。
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.