嘘解きレトリック 1話 感想|月9はこれで良い…と思わせてくれた初回。 - りんころのひとりごと。

嘘解きレトリック 1話 感想|月9はこれで良い…と思わせてくれた初回。

 

 

意外と悪くなかった…というのが見終わっての感想。

昭和初期の街が舞台なので、もう少し安っぽいセットになってしまうのかと思いきや

朝ドラや2時間SPドラマ並にきちんと作られていて、着物や小物にもこだわりが感じられますし。

ここで時間稼いでる?みたいなシーンは一部あったにしても、拡大放送している割に

間延び感もありませんでした。

 

肝心の謎解きはまだ本格的にとは行かず、

2人の出会いから鹿乃子(松本穂香)が探偵助手になるまでが今回の内容だったのですが、

そこは初回なので。

初期設定・状況紹介を曖昧にしたまま進むドラマや、

3話くらいまでダラダラと続けるドラマがある事を考えると、

バックグラウンドや出会いを中心に描いて「プロローグ」に振り切るという

徹底ぶりもアリだと思います。

 

ただ一方で、その構成が原因の1つだったのかもしれませんが…

W主演なのに2人の描写のバランスに偏りがあったのは気になったかな?

公式サイトによると、鋭い観察眼を持つ貧乏探偵の左右馬(鈴鹿央士)と、

嘘を聞き分けられる能力者の鹿乃子という異色コンビが難事件を解決していく

レトロ・ミステリーだと書かれています。

となると、初回の内容を踏まえても

推理力に長けているのは左右馬で、探偵事務所も構えていて、

特殊能力を受け入れてもらい初めて居場所が出来た鹿乃子は

あくまでも事件を解決へと導く補助的な立ち位置になると思うんですが、

鹿乃子と特殊能力を強調した話になっていたために、

あまりミステリーには見えなかったのは引っかかりました。

まぁ…左右馬をしっかり描いてこないのも、

彼自身にも誰にも言っていない秘密があるからなんでしょうけれども。

君の力と僕のゴホンゴホン…を2回やりましたし、その前には匂わせ描写もあったので…

心の声が読める能力が備わってそうですよね。

 

そんな訳で、ミステリーとしてはちょっと弱い気もしましたが、

次回からが本領発揮みたいなので、そこは次回以降に期待したいです。

とは言え、作りはストレートな人情劇で、温かい雰囲気を漂わせており、

月曜の夜に見るにはちょうど良いドラマだと思いました。

ここ最近の月9は方向性が迷走気味で、トレンディ時代の輝きを取り戻そうとして再び恋愛路線にしたり、

主人公をやたらと辛い目に遭わせたりしていただけに(前作は否定しませんが、賛否両論だったのでね…)、

やっと「これで良い(これが良い)」と思える作品に出会えたのは良かったです。

 

あとは、中盤からのキャラ変、三角関係の描写で掻き乱す事がなければ、

このまま原作ファンにも受け入れてもらえそう…。

あ、今の所、今後は視聴のみでいく予定です。

 

 

↓3話の感想はこちら(2話は書いていません)↓

 

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