昭和元禄落語心中 6話 感想 - りんころのひとりごと。

昭和元禄落語心中 6話 感想

 

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ひゃあ…まさか、あんな結末になってしまうとは…

菊比古(岡田将生)の背負う物はあまりにも大きかった…(泣)

 

「人ってのは、全てを解り合えるわけがない。それでも人は共に暮らす。

 取るに足らねぇ、詮無いことをただ分け合うのが好きな人間なんだ。

 だから人は一人にならないんじゃないか。」

了見が変わった菊比古が、助六(山崎育三郎)に行った言葉。

菊比古と助六、みよ吉(大政絢)の三角関係は、まさしくこの言葉通りだった訳ですね。

助六の落語が好きで、ずっと近くで聞いていたくて、四国にまでやって来た菊比古。

いつまでも菊比古に想いを馳せていたみよ吉。

落語よりも家族を愛していた助六

どの想いも相手には完全に届かぬまま、突然の別れとなってしまった3人でした。

 

「あたしはまた、捨てられました。甘い夢を見すぎた罰だったのでしょうか」

助六の最後の落語「芝浜」と重なって、とても辛い…。

想いは通じ合わないままだったけれど、戦友でもあり親友でもあった助六

連弾野ざらしや二人会が出来ただけ、まだ幸せだったのだろうか。

 

感想を書きながら、小夏と三人で手を繋いで歩いていたあのシーンをふと思い出す。

もっと見ていたかったなぁ…二人が支え高めあっている様子は、本当に微笑ましかった。

物語の点でも役者の点でも貴重な時間。

だけど、夢にはいつか終わりがあるという現実を突きつけられた気分です。

 

助六のショックから落語を葬り去ろうとした菊比古でしたが、

失くした者も大きければ、残した者も大きかった。

「いつかあんたを殺してやる」突然親が消えた小夏からしてみたら、

また酷く辛いだろう。

 

戦友も、恋人も、師匠も、何もかも失ってしまった菊比古。

唯一残っていたのは、孤独になってまで磨きをかけ続けた落語のみ。

「私の名は、遊楽亭八雲。本当の名など、とうに忘れました。」

怒涛の若年期は、過酷な運命を背負わざるを得ないまま幕引きとなったのでした…

 

 

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