2018年秋ドラマ-昭和元禄落語心中
想いを託す者。それを受け継ぐ者。 そしてまた、次の世代へ託すという輪廻の世界で人々は生きている。 日常生活だったら、親から子へ、子から孫へ「遺伝」として形になって残り続けるし、 落語業界だったら、弟子が師匠の名前を「襲名」して、その名はいつま…
何度も言ってますが、役者の力って凄いですね。本当に。 勿論、喉がしっかり年を取っているようなメイクの技術も素晴らしいのですが、 その見た目に負けず劣らず、というか、衰えを感じる哀愁漂う老人っぷりが 見事に演技で伝わって来るんです。もう完全に八…
今回も、落語と映像の重ね方に惚れ惚れしましたね…。 与太郎(竜星涼)の「芝浜」を小夏(成海璃子)が聞き、 助六(山崎育三郎)が話しているかのように想像している姿も良かったですし、 何より、八雲(岡田将生)の寿限無→助六の名が刻まれた扇子のアップ…
怒涛の若年期の物語が終わり、1話ぶりの熟年期へ。 与太郎(竜星涼)もお久しぶりです。少年のような純粋さは健在。 小夏(成海璃子)と松田さん(篠井英介)の父親疑惑やプロポーズの件など、 ここ最近の話より若干コメディ要素があった今回ですが… それと…
ひゃあ…まさか、あんな結末になってしまうとは… 菊比古(岡田将生)の背負う物はあまりにも大きかった…(泣) 「人ってのは、全てを解り合えるわけがない。それでも人は共に暮らす。 取るに足らねぇ、詮無いことをただ分け合うのが好きな人間なんだ。 だから…
「相変わらず臭いな」最後の再会シーンに思わず気持ちが高まる。 やっぱり、これは戦友同士の物語なのだと。 みよ吉(大政絢)にも助六(山崎育三郎)にも捨てられ、さらに師匠にも捨てられ、 始めて手にした場所なのに誰もいないという寂しさ。 今まで、助…
「二人で落語が生き延びていく道を作る」この言葉がキーワードでした。 戦友同士の描写は勿論、みよ吉(大政絢)の不安や三角関係、 当時の落語業界の背景をテンポ良く盛り込んでいて、今回も見応えがありましたね。 そして、菊比古(岡田将生)と助六(山崎…
「あたしの居場所は、あたしが作る」 この時の菊比古(岡田将生)の表情がなんて清々しく印象的な締めでしょう。 岡田さんの変化を感じさせる演技もとても良かったのですが、 子供の頃に足をくじいた回想→足に焦点を当てたカット といった演出を加えた事で、…
簡単感想で。 若年期をメインにすることで、戦友同士の熱い関係や人となりが じっくり描かれていて、あっという間の45分間でした。 幼い頃に出会った菊比古(後の八雲)と初太郎(後の助六)。 正反対なりの良さを活かし、自分の得意な落語で高みを目指す二…
八雲(岡田将生)、与太郎(竜星涼)、助六(山崎育三郎)の 三者三様に異なった落語を見聞きするだけでも、面白いと思える初回でした。 八雲を演じる岡田さんは、歳をとった役ということで、 全体的には「ちょっと頑張ってる」感はありつつも、 落語を喋る…