りんころのひとりごと。
*2025年 冬ドラマ 視聴リスト&期待度*
2/11:119エマージェンシーコール 4話 の感想記事をUPしました。
↑今更の投稿なので、日付はずらしました(汗)
とりあえず、何かしらは上げられました…。

119エマージェンシーコール 4話 感想|「絶対助ける」に込めた想い

 

 

「粕原がそん時、絶対に助けたいって本当にそう思ったんならさ、言葉にすりゃ良いんだよ。

それは誰にも止められやしないんだ。」

大先輩の堂島(佐藤浩市)からこの言葉が出たのが意外でした。

 

本作はそのジャンルではないものの、医療ドラマを見ていると、

「絶対」「大丈夫」といった"無事"が確約されているかのような言葉を発する登場人物って、

大体、その人物の発言が責められる展開や

患者の命が助からなかった苦い展開が待ち受けているイメージがあるんですよね。

だから、ある程度視聴経験を重ねていくと、

後でこうなるだろうな…っていうのが何となく想像出来るから、

つい条件反射で、あ〜命を救う立場の人が「絶対」とか言っちゃダメ!と

ツッコんでしまうんですけど…

雪(清野菜名)の、当時勇気をもらえたエピソードにも共感は出来るし、

命を救う立場は立場でも、例えば、患者の命に直接触れる医者や看護師が発したら

場合によっては無責任だと問い詰められるのかもしれないけれども、

通報者のように、頼りになる人の手を借りたい状態で、

どうすれば良いのか分からず心細さを感じている人にかける言葉だったら

支えになるのかもしれないなと。

堂島が「絶対助ける」発言を肯定した意味について、終盤のシーンまで悶々と考えていて、

頭の奥底でずっと離れずにいたのです。

 

かつて「大丈夫!絶対助けるから!」と声をかけた患者の娘を悲しませてしまった事が

トラウマになっていた予呉(一ノ瀬颯)が、

1つの出来事を機に、電話越しに「絶対助けますから!」と大声で伝える。

これには思わず泣かされました。

前回もそうだったけれど、自身の心の中でつっかえているもの、

抑えようとしている想いを、ある人との関わりを経て

解放して殻を破っていく展開には感情がやられやすくてですね…。

そのある人というのが、堂島でも主人公の雪でもなく、

前回で堂島の言葉を受けて「助けて」を叫べてから

少し朗らかになった紗良(見上愛)なのも良くて、

どう描けば視聴者を胸熱な気持ちにさせられるのかが

きちんと押さえられた脚本だとも思わされました。

 

1,2,1,2…と数字を繰り返しているだけなのに、冷静さかつ緊迫感もまとわせている

一ノ瀬さんの声の演技も凄くて、以前から認知してはいたものの、

真剣な眼差しも含めて、こんなに芯の強い演技をされる方なんだという驚きもありましたし。

演出面に関しては、今回は全体的に胸から上を映すカメラワークが多い中で、

最大の見せ場であろう予呉の電話のシーンは

彼の顔どアップのカメラワークをメインにする事で、画面全体に圧迫感が増し、

それがまた、電話の向こうにいるお父さんがどうか助かって欲しいという

ドキドキした気持ちに拍車をかけていました。

一対一での通話を大切に魅せている。大切に作ろうとしている。

本作のチームのこだわりが詰まった、ますます今後に信頼を寄せたくなる回でした。

 

ただ、前回今回でここまで満足度高いとなると…今度は違う疑問が発生するんですよね。

雪ってそう言えば、耳が良い設定なんじゃなかったっけ?と。

あ、補足しておくと、もっと彼女の特殊能力を強調して描け!って訳ではないです(苦笑)

今回ではなぜか記憶力が良い事にされていて、当初の設定が薄れかけている辺り…

意地悪ですが、施設内で通報に対応している職業だから、絵面的に地味になりそうなのを恐れて

最初は保険をかけてしまったのかな?と思わざるを得ないんですね。

現場をしっかり描くだけで"ドラマ"として十分成立するんだから、視聴者を信頼して

最初から群像劇で魅せれば、もう少し脱落者も減ったかもしれないのに。

ちょっともどかしいです。

でも、次回予告では…耳をすましているシーンがあったので、また復活するみたい?

 

 

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119エマージェンシーコール 3話 感想|言語の壁をチームワークで解決

 

 

最初に、ドラマと関係ない話から。

木曜日ぶりに、夜の時間帯はずっとフジテレビがついていたんですけど、

CMのラインナップが随分変わりましたね。

ちょっと前まではほとんどACジャパンだったのが、

今日見てみたら自社番組の宣伝CMだったり、

ACっぽい内容だけど提供企業はACじゃなかったり(日本民間放送連盟というらしいです)、

たま〜にJAROだったり…かなり激減してました。

 

本作放送後に調べてみたら、こういった事情がある(のでは?)との事。↓

朝から「ACすら流れないんだが…」フジの“異変”にネットざわつく「ケーブルTVみたい」

https://news.yahoo.co.jp/articles/20a8360178ca7685d00e1327a5e71c26afdbe0bf

フジ AC減らして番組延ばす「いつかスポンサーに戻ってもらうために」現場の“奇策”に経営陣は何思う

https://news.yahoo.co.jp/articles/b70459943e49a12ff72e4e35cd8c30e6f97cbb3d

(ともにYahoo!ニュース)

極端に言えば、企業CMを放送しないNHKに近くなった感じですね。

 

私の母親も、道徳的な内容をずっと見せられるとうんざりするようで、

特に某カエルのCMは見たくないからと、

ドラマがない日は積極的にフジテレビ以外のチャンネルに合わせるまでになったので。

AC自体も、当時からしたら随分種類は増えましたが、

やっぱり毎日だと飽きちゃいますよね。

なので、自社番組の宣伝CMが多めなのは得策なんじゃないかな?と思ってます。

いずれにしても、「こんな状況でも視聴者が少しでも楽しんでくれるように」という想いで

日々編集作業に取り掛かられている編成の皆様、本当にお疲れ様です…。

ドラマと関係ない話は、ここまで。

 

さて、ドラマの感想は…私としては応援の眼差しで本作を見ているんですけど、

回を重ねるごとにゆるやか〜に、「ドラマだから」の許容範囲を

超えてきてしまってはいるんですよね。

前回の雪(清野菜名)と兼下(瀬戸康史)の対立に関しては、

兼下が機嫌悪い感じではあるものの、

感情的ではないし腑に落ちる事の方が多かったので全然見られたんですけど、

今回で言えば…指令管制員が分譲住宅地の見学までするの!?という

現実味のなさの方が買ってしまいました。

雪曰く、家の外観がどれも同じ感じで統一されているから、もし今後通報があった際に

表札以外に見分ける方法がなかったら困るだろうって。

まぁその言い分も分からなくはないんですが…

購入・または将来的に購入を視野に入れているお客様のためのイベントなのに、

全く購入するつもりのない人が来て、もし営業の人にあれこれ質問していたら迷惑でしょうし、

分譲住宅地なら人はいるから、助けを呼ぶ声も比較的届きやすいだろうし。

そもそも最終的には消防員や救急隊が駆けつけるので、

わざわざ時間を使って、実際に見に行ってまで情報収集しなければいけないの?

する必要はあるの?という疑問は覚えましたね。

 

「すいません、美味しい所持ってっちゃって。兼下さんも指令官より現場に…」

と言ってくる消防員も嫌(汗)

これは完全に見下してますよね。

ドラマの題材として初めて取り上げられる指令管制員だから、

世間的には目立たない職業である事を描くためのやり取りだったんでしょうけど、

あ〜分かりやすい職業差別を入れなくても…と、ここは残念に思ってしまったのでした。

 

そんな訳で、絵に描いたような紗良(見上愛)のキャラも含めて

前半は残念な印象が強かったので、感想はもう書かないで良いかと考えていたんですが…

終盤でちょっとだけ心が動かされる展開がやってきました。

堂島(佐藤浩市)が言うには…仕事中の自分達は通報者の話に耳を傾けるから、

正しい存在でいなきゃいけない。

だから、仕事以外の時間は、くだらない話でガスを抜かなければいつか潰れてしまう訳で、

ずうずうしくても「助けてー!」と声を出せる人が、結果タフなんだと。

 

みんながみんな、誰かと喋っているのが楽しいと感じる人ではなく、苦痛だと感じる人もいて。

私もどちらかと言うと後者の社交的ではない人間なので、紗良の考えには共感出来て、

彼女のようなコミュニケーションを重視する職業なら尚更、

1人でゆっくりする時間が欲しいだろうな…と思って見ていたんですが。

時には雑談も大事だという堂島のアドバイスに背中を押されて、

今まで、助けを求められずにいた紗良が

通報者への指示を通して「『たすけて』と叫んで!」と声に出せたのには、

何か彼女自身の頑なに守っていたものが解き放たれたかのような安堵感がありました。

 

今回の解決の仕方も良かったですね。

初回も前回も、指令管制員が現場に出向いたお陰で解決するケースだったので、

消防隊や救急隊と連携を図りながらコールセンターの中で想像を張り巡らせて対応している、

実際にそういった職業に就いている人からしたら

複雑な気持ちなんじゃないかと思う所はあったので…。

今回みたいな、雪は情報収集力で、紗良は言語力でお互い不足している部分を補い合いつつ、

予呉(一ノ瀬颯)と箕輪(前原滉)もどうしたら良いのか一緒に考え、

分からない言葉は兼下が補助してくれ、最終的には紗良が伝える…という、

チームワークが活かされた話はもっと見てみたいです。

コールセンターの中だけで話を繰り広げていった今回…

先ほどの安堵感に加えて、達成感も感じられて、ぐっと引き込まれました。

 

それにしても、獅子ってあの場合でも、Shishiではなく英語でLionなんですね。

確かに分からない人は多そう…。

飯店=台湾だとホテルを意味するのもそうですが、こういった些細なものでも

言語によるすれ違いって発生してしまうんだと、タメになりました。

私が本作を応援の眼差しで見ていると書いたのは、こういう所にありまして。

初回はいたずら電話、2話は動物の捕獲は119の案件ではないという事、

そして今回は外国人観光客が増えた事による、外国語を話せる日本人の人手不足の現実…と

どこかに必ず社会的な要素が反映されているんですね。

どんな通報が適切なのか。電話の向こう側の人は、どんな状況に置かれて仕事しているのか。

ドラマを通して伝えたいという作り手自身の想いが作品に込められているのは分かるので、

最後まで無事に放送出来ますように…と思っちゃうんですよね。

 

そう思っているからこそ、勿体ないのは…声優の起用も挙げられますね。

声優が俳優としてドラマに出演されている時は、

演技は気にならないんです(それは演技の上手さもあるけれど)。

でも、明らかに声優だと分かるくらい演技している感が強く出てしまうのは…

ドラマなら表情や体の動きで、アニメなら絵のタッチや良い意味での非日常的な演出で

釣り合って見える(聞こえる)のが、電話の場合だと、相手の判断材料が"声"しかないので、

そこで芝居がかり過ぎていると違和感を覚えるのかな?とも思ってます。

次回予告の「第4話 声のゲスト」とか、あまり強調しない方が良い気がするのですが…。

 

 

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日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった 3話 感想|やっぱりタイトルで損してるかも(泣)

 

 

あの人が芸能界を去ってしまった日に放送された3話。

ご本人とテレビ局のどちらにもモヤモヤしたり、

解散当時に続いての今回の件でやるせなさが残ったり、

全員の活動を応援していたファンを想うと辛くなったり…

いろんな感情が入り混じった中で視聴していました。

だからかな。今回は妙に癒されちゃいましてね…。

時代を経てもなお、子供に温かい眼差しを向ける

香取慎吾さんの人柄の変わらなさにほっこりさせられて、

本作を見ていた1時間だけは現実を忘れられるくらいでした。

 

そう…思うんですけど、やっぱり最低男ではないんですよね。一平って(笑)

前回は最低ポイントがいくつかありましたけど、

子供相手だと優しいし、真面目に向き合ってくれるし。普通〜に"良い人"なんですよ。

コンビニで弘明(森優理斗)がスマホゲームをやっている様子を

微笑みながら見守るシーンや、

焚き火を囲んで、ひまり(増田梨沙)の本音を聞いてアドバイスするシーンを見ていると、

子供と一緒にいる姿が一番しっくり来るというか、相性の良さを強く感じてしまいまして。

金10の感想を書きたくなった以上、睡眠時間確保のためにも

本作の感想は今回が最後になると思うので、元も子もない事を書くのですが…

慎吾ママ」や「孫悟空」、「忍者ハットリくん」など

子供に大人気なキャラクターを昔から演じてきた実績があって、

親しみやすいイメージが既についているからこそ、

裏表のある一平と慎吾さんが、私の中ではどうも結びつきにくいんですね。

(↑ご本人には悪いですが。あの"グループ時代"を知っている方なら、

分かって下さると信じて…。)

 

まぁ、それを抜きにしても。

家庭を持った経験がないが故の言動だったとしても、

一平自体、正助(志尊淳)よりも子育てが上手いように見えるのも、

一平が最低男であるという事に説得力を欠けさせているのかな…と。

正助には彼みたいな、客観的思考が必要で。

「じゃあ、何だったら出来んの?」とか、「子育てを失敗してしまったかも」とか…

本当に、いろんな事情を抱えた子供たちの面倒を見る保育士なのかと

耳を疑う発言を頻繁にするので、

その分、一平の株が上がりやすいんじゃないかと思ってます。

「子育て大成功」も、もし私がひまりだったら素直に喜べないかも。

あの時は褒めてくれたけど、数ヶ月経って

もし評価が下がってしまったら…という不安が勝って、

常にプレッシャーに感じてしまいそうですね(汗)

 

毎回、最初は作戦の一環だったつもりが、いつしか本気で物事に向き合うようになる…

というパターンで進んでいく本作ですから、

後半戦に突入してからは、実は選挙当選のために利用されていただけだったと判明して

好感度を一気に落としてしまう崖っぷちの展開も用意されているのかもしれませんが、

3話まで見た限りでは、あまりダメージもなさそうな気がしています。

言葉や表情で、自分が悪巧みしているように演じているだけで、

実際は、様々な人の話を聞きに行ったり、

考えた後に何か提案をしたりとちゃんと行動に移していて、

本気で地域・社会を変えようとしている。私にはそんな風に見えるのです(笑)

 

やっぱりなぁ…「日本一の最低男」というタイトルで損してますよ。

別に、わざわざ下心ある設定にしなくたって、

崖っぷちの状態に立たされた主人公が、第二の人生を歩むため、

不器用ながらも様々な物事に真っ直ぐに向き合い変わっていく成長物語…にしちゃっても

話は成立出来たんじゃないでしょうか。

せっかくの民放主演なのに、うーん、勿体ないです……。

 

 

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