笑うハーレキン 道尾秀介: ++キマグレ日記++

2013年05月04日

笑うハーレキン 道尾秀介

笑うハーレキン
著者: 道尾秀介
出版社: 中央公論新社
価格: ¥ 1,680
発売日: 2013/01/09



自分を守るため、誰かを守るため、
みんな懸命に素顔を隠して生きている。
そうして人の顔や心を鎧っていたものが、
ある時剝れ落ち、内側がむき出しになった時、
彼が疫病神と名付けたものが貌を持ち、
言葉を語る。
道化師(ハーレキン)たちを操ろうとする。
たから人には仮面が必要になる。

-ただ。

どうせ素顔を覆うなら、

笑顔で覆ったほうがいい。


(本文)家具屋が倒産し、全てをなくした東口。

ホームレスとして、川辺で仲間と寄り添う。

家具職人としての仕事を、ちょこちょことしながら、

日銭を稼ぎ、生活していた。


そんな東口には、後悔してもしきれない辛い過去があった。

息子の死、そして妻との離婚。


息子が死んだ時からか、いやもっと前からか、

東口の隣には、疫病神がいて、話しかけてくる。


いつしか、追い詰められたその先には、

いつも闇が待っていた。


細々と、家具の修理の仕事をしていると、

突如現れた謎の女・奈々恵。

東口の危機を救ってくれた。


ある時、妙な仕事の依頼が来る。

目隠しをされ、辿り着いた場所は、ものすごい豪邸だった。

そこの、備え付けの家具の修理を任せれたのだが・・。


トラックに隠れて乗り込んでいたホームレスの仲間と、奈々恵、

みんなで、家具を修理し始める。


しかし、何か様子が変だ。


危険な匂いが・・・・・。
posted by pon at 09:27| Comment(0) | TrackBack(1) | 作家ま行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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「笑うハーレキン」道尾秀介
Excerpt: 経営していた会社も家族も失い、川辺の空き地に住みついた家具職人・東口。仲間と肩を寄せ合い、日銭を嫁ぐ生活。そこへ飛び込んでくる、謎の女・奈々恵。川底の哀しい人影。そして、奇妙な修理依頼と、迫りくる危険..
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