今回、画素数が大きく安価なUSBカメラとして、HAYEARの12MP(センサー 1/2.3": 径 6.2 x4.7mm, USB2.0)を購入しました。無色の鉱物が多い視野で顕微鏡写真を撮影したところ、最大画素数12MP (4032 x3024)でJPEG画像のサイズは1~2MBでした。
比較用に別メーカーの10MP USBカメラ(センサー 4/3": 径 17.3x12.8mm)で撮影した結果は、最大画素数10MP (3704 x2778) でJPEG画像は7~8MBでした。
このように、今回のカメラで得られる画像サイズが最大画素数でも数分の1となった理由は、カメラの画像センサーの面積が数分の1(面積比29mm2 /225mm2)と小さなことに起因するようです。
カメラにはパンダのマークの8cmCDが付いてきましたが、そのなかにカメラを動かすシステムファイルが焼かれておらず、空のファイルでした。販売者に問い合わせたところ、一週間後に返ってきた回答によるとシステムファイルの在庫がないとのことで、これには大変困りました。そこで自力でHAYEARのホームページにアクセスし、システムをダウンロードして、ようやくカメラを動かせるようになった次第です。
すでにこのカメラに合うように、直筒撮影用のアダプターを外注製作し,相当の時間労力を割いておりましたことから、敢えて返品・返金は要求しませんでした。
なお,中国の製品には便利なものが多いのですが、これまでに別サイトで何回か誤納を経験しております。今回のUSBカメラは違うカメラ(8MP USB3.0)の箱に入って到着したうえに、カメラ本体にメーカー名以外に型式の表示がなく、紙に書かれた説明書も存在しなかったため、果たして注文した製品(12MP USB2.0)が正しく届いたのか、しばらく判然としませんでした。
このように、今回の不具合は日本では全く考えられないことですが、メーカー側の製造工程上のミスや検品不良が重なったもののようで,いまだに中国製品は品質管理や検査の概念が薄いのではないかと思わせる事例です。そのため,このUSBカメラに関しては,輸入業者や転売者は,出荷前に必ずシステムファイルが付属のCD内に正しく入っているかどうかを確認されるよう,強く望みます。また購入者は面倒ではありますが,入手直後に製品の入念な検査が必要です。