理論上、チャージボトル5.0(1,000ml)を0℃の氷にした場合、20℃の水にするには100kcalの熱量が必要になります。人の発熱量を100kcal/h(低位発熱量)としたとき、「0℃の氷のチャージボトル5.0は、1時間で20℃の水」になります。
0℃の氷1000gを溶かして0℃の水にするのに必要なエネルギーは、約80kcal。
0℃の水1000gを20℃まで上げるのに必要なエネルギーは、約20kcal。
合計で約100kcalの計算になります。
実際は、通勤で30分~40分くらいでぬるくなり、ただのウェイトベストになります。それは、保冷バッグが薄い断熱材と通水通線の為、穴だらけだからです。保冷能力は100均の保冷バッグと同程度以下です。リミテッドという事で期待していましたが、実に残念なつくりです。
しかしながら、現状水を冷媒とした水冷服は、「その水から熱を奪う手段を持った商品」がありません。その部分を、例えば同社のアイスマン エネチャージで保冷剤を用意し、ぬるくなったら交換するという運用で補っていくしかありません。同社に限らず、空調服としての水冷は発展途上です。今後の開発に期待します。
【追記:2024/07/19】
以下の加工で、保冷剤(600ml)で1時間以上持つようになった。寒い位なので最長時間使用モードか、ポンプを頻繁に停止している。
1.水道水ではなく、TRUSCO: 精製水(純水)JIS規格A1~2相当品を冷媒にした。
2.タンク(水袋)を、モンベル:トレールウォーターパック サーモカバー 2.0L(未加工)に入れた。
3.チャージボトル5.0(1,000ml)を廃し、ロゴス:倍速凍結・氷点下パックM(600ml)をタンク(水袋)の外、サーモカバー内に入れた。温くなったら、保冷剤を素早く抜き差しできるようにした。
4.作業着や空冷服を上に着るのに、邪魔で無駄なポケットは全て廃棄。水冷服にポケットつけるコンセプトが意味不明。
5.保冷バッグ内から両肩口に開いてる穴。バッテリーケーブルやハイドレーションホースを通す穴。冷気が駄々洩れ。意味不明。両方とも縫製して塞いだ。バッテリーは、ポンプポケットに収納。