鉄瓶を使い出してからしばらくして、目の疲れが和らいだり、何となく肌の調子がよくなったと実感しています。
それまでと変わったことといえば、鉄瓶を使って湯茶を飲むようになったことだけなので、プラセボかもしれませんが、鉄瓶の使用による鉄分補給の効果だと思います。
鉄分は、からだの中で細胞が働くエネルギーを生み出したり、アミノ酸やコラーゲンペプチドからコラーゲンを生成したり、幸福感を感じさせるホルモンを作ったりと、沢山の重要な役割に関与しながらも吸収が難しいミネラルです。
鉄分は、必須ミネラルの一種で、人の体に存在する鉄分の7割は、血液中の赤血球にあるヘモグロビンや筋肉中のミオグロビンに存在し、残る3割は、肝臓や骨髄、筋肉など体のあちこちにストックされています。
そして、コラーゲンは、からだ全体のタンパク質のうち3割を占め、そのうち4割が皮膚、2割が骨や軟骨に存在し、血管や内臓などの全身の組織にも広く分布し、からだをつくる細胞をつなぎ合わせ、肌のハリ、骨や血管のしなやかさ、関節の動きの滑らかさなどを維持する役割を担っています。
近年、日本人の食事にタンパク質や鉄分が不足していると聞いたことがありますが、自分も不足していたのだと気づき、今後は意識してそれらを摂らないとと思うと同時に、「体調を整える助けになればいいな」「湯茶以外の調理シーンで簡単・手軽に取り入れられたら…」「できるだけ安価な鉄製品が好い」ということでこの製品を購入しました。
糠漬けの糠床に入れるのと、ステンレス鍋や圧力鍋などでの調理の際に、鉄玉子・同薄型を適宜使っていますが、黒々とした黒豆煮、色鮮やかな茄子漬など、用途は限定的ですが役立っています。
一度、ケトルで湯沸かしに使いましたが、使い始めは金気臭さが鼻について湯茶が台無しになります。
ただ、継続使用することで落ち着き、化けると思いますが、突沸防止には役立ちました。
手入れ方法は簡単で、使用後に乾燥させて水分を避け保管するだけです。
ただ、湿気・塩分・浸水、異種金属との接触による電蝕などには注意が必要ですし、防錆処理されていない製品ゆえに、鉄の成分が表面に出るため、保管・取り扱いには注意が必要です。
今のところ、錆は出ていませんが、錆が出たとしても、タンニン鉄黒色塩でコーティングして手入れし、ずっと使いたいと思います。