いろいろなメーカーの醤油を試した結果、丸島醤油の濃口が一番好みでした。製法は丸大豆仕込み(脱脂加工大豆を使用しない)です。要するに、昔の製法に近いということです。脱脂加工しないそのままの大豆を用いた場合、油脂成分の影響で醸造に時間がかかりその分だけ設備占有期間が長くなります。結果として製造コストが高くなります。丸大豆仕込みの場合は、油脂成分が分解されるまで丁寧に醸造されます。醸造期間が長くなるのでコストは上がるのですが、うまみがあって香りがよい醤油になる傾向にあります。一方で、この醤油は原料の大豆に国産のものだけでなく米国、カナダ産のものを含んでいますが、遺伝子組み換えでないものが混入しないように分別生産流通管理を行ったものですのでその点は安心できます。とにかく原料まで日本産であることを望むのであれば別の醤油を探したほうがいいでしょう。ですが、丸大豆仕込みで丁寧なつくりのわりに値段が安い点を考慮して、遺伝子組み換えでない大豆であるならば米国、カナダ産が使用されていることについて、私は問題ないと考えます。最初は試しに900 mlのタイプで購入してみましたが、今回はじめて一升瓶6本まとめ買いしました。