奇しくも同時に購入した「ドクムシ」と同じ系統のデスゲーム物。 どちらも大体2015年前後に発売され、この時期にはメジャー少年誌でもデスゲーム物が連載されていたりしたので、ある意味デスゲーム物の全盛期だったといってもいいのではないか? ゲームでもこれくらいの時期には「ダンガンロンパ」がはやっていた頃でしょうか? ただ、あまたのタイトルはまさに玉石混交といった感じで、本作は「ドクムシ」と比較すると絵は格段に上手い方であるし、殺し合いのきっかけが、高額賞金+ゲーム不参加者には容赦ない制裁といったこの手の漫画ではテンプレの設定で有るので、まだコンテンツ的にはましな方だといえる。
ただ、一応「人狼ゲーム」はされているものの、その設定が上手くいかされているといった感はなく、わざわざ人狼ゲームを持ち込む必要はあったのかという疑念はどうしても残る。
キャラはある程度立っている方なので、ある程度はデスゲームの中では万人向けだとはいえるが、長編化できなかったのは、これだというデスゲーム物の中で個性や特色がなかった点であったかのように思う。