研ぎづらい正広ステンレス出刃の鎬をなるべく丸くならないように#120で形成した後、こちらを使いました。出刃に関しては鎬面を修正するのが大変なので、鋼の包丁を買わないと地獄です。
#120であらかたの形は整いますが#1000に飛ぶと歪みの修正に時間がかかります。
これは私の技術のせいでもあります。傷が取れないというよりも面が歪で、特にRの部分の角度や厚みが整っていなかったのでかなりの時間を無駄にしました。#220か#350あたりを噛ませる方が楽でしょう。#120だけだと鎬の厚みや角度の変化を認識しづらいので。
しかしながら#1000は定評通り素晴らしい研ぎやすさで、鋼の包丁なら荒砥を何枚も変える必要はないです。
面直しにはシャプトンのなおる、と中粒の研ぎ粉を使いました。面直しの後には目が詰まるので、たわしなどで研ぎ泥をしっかり落とすこと。また鉛筆で引いた線が泥で落ちてしまうことがあるので極限までフラットにしたい人は一度乾かしてからしっかり線を弾き直した方がいいかもしれません。