2014年から旧製品のGT-120を使っていますが、精度やコネクタの接触不良等の不満があり、今回、製品名末尾に"B"の付いた改良型を購入しました。旧製品は、バネになっているコネクタの端子を本体の端子に押し付ける方式で、長く使っているとバネが弱って接触不良になるのが泣き所でした。改良型は、端子がUSB 2.0 Micro-Bになり、しっかり接続できるようになりました。防水等級は旧製品も改良型もIPX6です。
本体は衝撃を吸収するシリコンケースで覆われていますが、コネクタ接続のための開口部の端の部分にUSB端子が位置しており、コネクタとシリコンケースが接触する状態で着脱することになります。旧製品と改良型では端子の位置が違うのに、旧製品用のシリコンケースをそのまま流用しているので、このようなことになります。
肝心の精度ですが、SiRFstarIIIを採用した旧製品より軌跡のふらつきが少ないのですが、精度は旧製品より少し劣るという残念な結果になりました。SiRFstarIVを採用した他社製品のGP-102と比較すると、精度は明らかに劣っています。
パソコンで使うアプリケーションの「i-gotU GPS」は、旧製品用の「@trip PC」と比較すると、機能が削減され、デバイスの設定、トラックデータの取り込み、軌跡を表示・編集等、必要最低限の機能しかありません。写真に位置情報を埋め込む機能も無くなってしまったので、GPXファイルにエクスポートしてから、フリーソフトウェアの「轍 Wadachi」で位置情報を埋め込むようにしています。@trip PCは、一つのトリップの保存に数十個のファイルが作成されます。これらのファイルサイズの合計が1MB以上で、しかもトリップごとにトラックデータ以外は同じ内容のファイルを作成するというアホな仕様のため、トリップの数が増えるとストレージ容量を大量に消費してしまいます。i-gotU GPSでは、トラックデータを一つのデータベースファイルに格納するようになり、データの格納効率は大幅に良くなりました。この点は高く評価できます。
2万円台のスマートフォンでもGPS、QZSS、GLONASS、ガリレオ、北斗に対応していることを考えると、GPS、QZSSのみの対応で14,800円するというのは、コストパフォーマンスが良くないと言わざるを得ません。