テーマはスライムオ◯ニーとか触手◯とかのファンタジー世界を舞台にした下ネタコメディなんだけど、己の嗜好に命を賭ける患者達のドタバタとそれに対する主人公(医師)の生物学的知識を交えた冷静冷徹な対応のギャップが凡百のエロコメとは一味違う面白さを醸し出している。
個人的に好感を持ったのが、登場人物同士が安易に欲望を向け合う事なくカラっとした関係である事。彼らの(変態的な)熱意を前面に押し出している事もあり扱うテーマの割に下品さは無くいっそ清々しささえ覚える。変態ばかりなのに。
この手のジャンルは流し読みが常だったが、本作は例外的に単行本を集めようと考えている。世界設定も作り込んでいるようで、何度も読み返すと新たな発見がありそう。