著者の「共依存 苦しいけれど、離れなれない」が面白かったので、こちらも購入しました。
あとがきを読むと信田さんの想いが伝わってきて、とても良かったのですが、本編は、終始、文句のオンパレードに感じて、読んでいてずっと暗い気分になりました。古い考えの押し付けがひどいです。
カウンセリングに通ってくる人は、問題のある家庭であることが多いのだと思いますが、事細かに事例が書かれていて、ひどい家庭ばかりで辛くなりました。
ひどい家庭の逆のことをすれば、良い家庭になるという考えなのでしょうが、別の表現方法はなかったのでしょうか。
「電車で見かける親たち」の章は、5種類のタイプ別で解説していますが、細かすぎます。こんなにページを費やす必要性は?
他にも、信田さんが街で見かけるダメな親たちについても、事細かに表現されていて、口うるさい小姑のようです。
親子は対等ではなく、お願い口調で話すなと、何度も何度も強調されていますが、読んでいてなんとなくモヤモヤが消えず。。
「母になることは、人生における最大のライセンス」「ママという称号は社会的信頼を勝ち得ることができます」という部分も、全く同感できません。
ママ友の章の内容も恐怖しか感じなかったですし(世の中、そんなひどい人ばかりなのでしょうか?)、もうちょっと、読んでいて元気になれるような内容にして欲しかったです。私自身、人間関係が不得手な方なので、余計落ち込みました。
あとがきの熱い想いが、本編で全く表現できていないです。
後悔しない子育てどころか、読んで後悔する内容でした。