うつ病がかなり重篤な時期もありましたから、Key作品はPS2版クラナドで止まっておりましたが、流石に病歴7-8年目ともなれば、それまでよりは活動できる時間も多少は増え、余力も出てきましたので懐かしさからハード違いで再購入してみました。
kanonからリトバスまでにかけてサントラまでは保有するファンでしたが、一連のKey作品の中では単なるギャルゲーの域に留まらない凄い作品だと再認識させられます。
個々の女性キャラもさることながら、この作品では特にシナリオによっては主人公の精神的な成長も見逃せないところで、言い過ぎかもしれませんが純文学系の私小説的なエッセンスも含まれているかと思います。
付随して、音楽・声優さんの熱演も見逃せず、前作Airではこれ以上の作品はもう到底他メーカーでも生まれることはないだろうと感じていた思いをいい意味で裏切ってくれた作品でもあります。
昨今、ここ数年にかけてラノベブームが続いておりますが、感動や笑いを求めて闇雲に手を出すよりも、Keyのこの作品に手を付けてみられる方が個人的には有益なものを得られる可能性が高いです。
ラノベ・メディアミックス系では「ひぐらしのなく頃に」「FATE」「月姫」辺りのアニメやゲームにはまった方にはかなりレコメンドできる作品です。
ただ、難しいところではあるのですが、難を言えばプレイ時間の長さ(笑) リトバスと共にディスクは2枚組であることからも、フルボイスでもとんでもないボリュームがありますので、モンハンやりこみよりはましなものの、社会人には古ストーローを制覇するまでにはとんでもない時間を要します。
ただ、唯一無二なBGMやストーロー展開のおかげで時間を忘れてプレイする状態にはなるかと思いますが(笑)