着る機会のなくなってしまった一つ紋を普段着にしようと思い、抜き紋の上に刺繍をお願いしました。地色になじんだ希望通りの仕上がりです。
ちなみに蜻蛉は日本に200種程度生息しており、おおむね夏から秋に成虫が飛翔、冬から春は卵や幼虫で過ごす種がほとんど。夏の季語にはナツアカネ、イトトンボ、秋の季語にはオニヤンマなどがありますが、なんと成虫で冬を越すオツネントンボという種もあるのです。活発に飛翔しているかは別として、一年中なんらかの蜻蛉は地上で観察できるということですね。
とんぼは季節を選ぶのではないかとの懸念はありましたが、種が同定できるような翅脈や模様の表現ではなく、抽象的な図ならどの季節でも問題ないと結論付けました。武士の勝ち虫としての文様も有名ですしね。