浸漬式は透過式(ペーパードリップなど)より雑味を抑えてアッサリした抽出が容易に出来ます。
粉を湯にずっと漬けておく浸漬式の方が濃く抽出されると勘違いしやすいですが、浸透圧の関係で常に新しいお湯が降り注がれる透過式の方が濃く出やすくなります。ということは雑味も透過式の方が出やすいのです。
珈琲豆に含まれているエキスは、最初に酸味が出やすく苦みや雑味は後半になって抽出されるので、透過式だと酸味や香りの強い浅煎りの豆を安定して抽出するのが困難でした。
しかし、この浸漬式ドリッパーにしてからは、浅~中煎りの豆を美味しく淹れることが容易になりました。
もちろん温度や漬けておく時間を調整するだけで、苦みやコクのある豆も美味しく抽出することが出来ます。
なにより、透過式だと味がブレることが多かったのですが、浸漬式は美味しく淹れられた時の「豆の粒度」と「お湯の量と温度」と「抽出時間」さえ覚えれば、あとはお湯を適当に淹れるだけなので誰でも容易に美味しい味を再現できます。
あとは、ガラス製なので冬は長時間漬けると湯温が下がりやすいというデメリットがあるので、蓋を設けると軽減できます。茶碗などの蓋に利用されるマルケイ(国際化工)のPPカバー 11cm用(PP011CL)がピッタリなサイズだったので、長時間漬けるときは蓋をしています。(画像参照)