インナーはブリーフ派。ローライズのビキニタイプが若いころからの好みで、トランクスははかない。
はき心地のいいインナーは、ボクサーにしろビキニにしろ、すこぶる高い。デザインに凝っているからか、本当に値が張る。1品1品購入していたのでは経費的にもったいないので、福袋(それも大袋)が出回るとこれをコツコツ買うことを覚えた。
福袋の特性から、吃驚するような色・柄・シェイプのインナーが入っていたりする。自分の判断では、単品で購入したかどうか怪しいものである。きっと躊躇したと思う。それらを身に着け、鏡に映った自分の姿を見たら、最初の印象はこれはフンドシそのものではないか。ひもが伸縮し、閉じているのがビキニにすぎない。それくらい、今様のショーツはフンドシの形に近づいている。
そこで子供のころの銭湯での記憶が甦ってきた。年配のおじいちゃんたちが、柄の凝ったフンドシをしていたのを。着物のお古を転用してフンドシに再利用していたから、素敵な柄だったのだろうけれど、本当はものすごくお洒落な人たちだったのに違いない。
その齢に近く(超えた?)なってきたら、妙にフンドシを締めたくなってきた。
今身に着け、懐かしさと着心地を楽しんでいます。