*取付け
配達業者さんが荷物を下ろす前にチャイムで知らせてくれたので、重いのでマンション1階で受領した。製品を梱包した箱には"31.5kg"の表示。箱も大きくて一人では一瞬持ち上げられる程度。これを一人で階段を後ろ向きで持ち上げて3階まで運んだ。幸い腰は痛めなかったが、汗だくの重労働だった。
賃貸住宅なので、ネジで窓枠に固定する形式の窓用エアコンは使えない。この製品はドライバーも使うことなく専用パネル等の取り付けが出来るので感心した。パネルの下端と窓レールとの噛み合わせが緩いので、窓に取り付ける際に外れやすかった。うっかり外に落としたら大変なので注意力を要した。予めビニール紐で吊るなどしてパネル落下防止対策をしておくのが無難だ。
強風の時など窓を完全に閉めておきたい場合は、排気ダクトを付けたままでパネルを簡単に外して室内に取り込める。しかし窓を頻繁に施錠する必要がある場合は、この製品は不向きだと思う。付属の補助錠は扉を介してパネルの固定に役立つが、防犯には不十分なので要注意。
*動作中の音
常に弱風で使っているが、風の勢いが意外に強く、吹き出す音がそれなりに大きい。ハンディラジオの音声はクーラーを入れると殆ど聞き取れなくなる。昭和60年購入の窓用エアコンを別の場所で使っているが、それに比べてこの製品の機械音や振動は比較的静かだ。室温が33℃もあると、冷風モード時に本体内部に溜まった水が一時的に移動するらしく、ジョロジョロと派手に音を立てる。ドレンホースは使っていない。気になって水を抜くと200ml余り出てきた。しかし満水で冷風が止まったことは無い。
*冷風の機能
最も暑い時期は、夜になって窓を開けていても室温が34℃ある。6畳ほどの部屋に本製品を置き、設定温度は30~29℃で、自分は本体から約1.4m離れて椅子に座り背後から風を受ける状態で使用。クーラー使用中は室温が33℃でも冷風モードが早々と送風に変わる。しかし風が強いので暑くはなく、冷風になるとかなり涼しい。排熱目的の排気によって同時に屋外の熱気が室内へ入ってくるので、エアコンのような室内の冷房・除湿の効果は望めない。しかし他の同種類の製品に比べて設計上の消費電力が少ない点は魅力だ。