国鉄を経てJRのOBですが、身につまされる思いで楽しく読みました。
”ヒマラヤ山系”とは作家:平山三郎氏のこと(平らの山などないから
比喩したアダナ)。頭良すぎる主人公の同伴者として不甲斐なさが
強調されてるが、どっこい!彼は国鉄本社職員局の係長クラスだろうか?
現場の駅長からすれば、歓待せざるを得まい。
口には出さず、そつなく主人公百ケン氏を操り、楽しんでおられますネ。
主人公の死により、作家へ転向していることから賢さも示している。
~~添付写真をご参照~~
・この本のおかげで、当時の国鉄時刻表を探して昭和25年10月号の
復刻版を\6,500で購入することになってしまった。
時刻は正確に表記され、著述の際はこの時刻表が使われていたと
思うと感無量の価値あり。
・旧かなづかいの本書は、昭和40年以降お生まれの方には読めないかも。
ご初老の方々にはオススメの一冊ですね。
☆終戦着後の国鉄風景も思い出されます。