レット柄を購入しました。ダブルアクションシリーズは機構のガシャガシャ感が安っぽいと言われますが、このスターリングシルバーではそのガシャガシャ感すら凌駕して高級に感じさせるような印象を受け、すんなり受け入れることができました。いやむしろ、このガシャガシャが楽しいのではないか、滑らかだと大人しくてつまらないのではないかとさえ思えました。
私はシルバー好きではありますが、こんなに気に入るとは思いませんでした。シルバーの質感、手触り、輝きは素晴らしいです。ずっと見ていられます。ローレット加工もバランスよく美しく、中央リングの上下二本のラインは、細い三本が重なって一本を作っています。この太さ、配置間隔など、本当に素晴らしいと思います。同じローレットが天冠にもあります。レット柄にこのローレットは大変調和して美しいと思います。
また、失礼ながら意外だったのはプラチナの油性インクが書きやすいということです。私はジェットストリームは好きですが、アクロインキはあまり好きではないです。トロトロ過ぎるからです。そういう理由で最近はちょっと前の油性インクか、トロトロで当然のゲルインクを主に使っていますが、油性にしては固すぎないプラチナの油性インクが気に入りました。色は薄めですので、濃く書きたい方には不向きだと思いますが、書き味に抵抗感がほしい方には合うと思います。
下部を回すとグリップ部が外れます。グリップ部は完全シルバー製に見えますが、薄いです。そのため高重心のペンで、重心は中央リング付近です。接合部のオス側は灰色の樹脂です。
名入れ部のみ、レット柄が途切れており、これも気になっていた要因の1つですが、目の前にしたところほとんど気になりませんでした。名入れしなかったので、つるつるの部分を触って、むしろ楽しんでいます。
天冠部近くにある、SILVER925の刻印も美しく、存在感を放っています。
個人的感想たっぷりの内容ですが、好きな人にはこんなにはまるのだと受け取ってもらえたらと思います。もしかすると、ガシャガシャの時点で受け付けない人もいるかもしれませんが、私にはシルバーのよさを再認識させてくれるとともに、プラチナ万年筆さんの製品の素晴らしさも再認識する1本になりました。
追記
インクが一部の紙にはうまく乗らないことがありました。これはストレスかもしれません。軸は素晴らしいです。