9月17日の台風の夜に愛猫の真生(まこと)を迷子にさせてしまいました。
近所の皆様のご厚意にも助けられつつ、懸命に捜索をいたしましたが…真生を見つけることができませんでした。
真生は固より生まれつきの障害があり、そのため一度も屋外に出たことがない子でした。
いつも窓の外ばかり眺めていて…真生はどれだけお外に憧れていた事でしょう。
真生にとっての「イメージの中のお外」は温かくて、心地よくて楽しい事がいっぱいある場所だったに違いありません。
しかし。家を飛び出した真生がはじめて見たその「憧れのお外」が、実は猫にとってとても怖い場所で…自慢の綺麗な毛皮もピンクの肉球もびしょ濡れで、幾ら鳴いても誰も助けに来てくれなくて…絶望のうちに真生がその生涯を終えたんだとしたら…考えただけでつらくて私のほうが消えてしまいたくなります。
病死、老衰、事故死…あるいは何らかの飼えない事情が生じて新たな里親さんに託す…
どういうお別れであっても猫との別離はつらいものですが、脱走は明らかに飼い主の過失以外の何物でもなく、完全室内飼育の真生に限って飛び出したりはしないと過信していました。真生には幾ら詫びても詫びようがありません。
まこちゃん、生まれてくれてありがとう。
仮死状態で生まれて脳障害もあるあなただったけれど、ハーフバースデーも一緒にお祝いできたね。
双子の妹・真宙ちゃんと母猫の真夏ママの誕生祝も兼ね、満一歳のお祝いも出来てねぇねはとてもうれしかった。
なのに…最後までまこちゃんの事を守れませんでした。本当にほんとうにごめんなさい。
真生がいなくなって今日で一ヶ月。まだまだ気持ちの整理は尽きませんが、妹猫の真宙はじめ他の猫さんたちのために、何より私自身がもう一度前を向くために、一旦けじめをつけますね。
とはいえ…まだ真生の遊んでいたおもちゃも食器もそのままにしているような状態です。
真生については亡骸も脱走した際に着けていた首輪すらも見つからないので…本音の部分では私は現実を全く受容し切れていません。
現時点ではとても猫用の仏壇や位牌を購入する気にはなれない私なので、もうしばらくはディアペット様の愛らしいちりめん細工の猫ちゃんを飾りつつ、まこちゃんの虹のたもとでの幸せを祈ります。ある程度時間が経って、気持ちの整理がついた時に改めて別の形で供養をしたいと思います。
※真生最後の夜の動画です