私は信仰心が厚いほうではまったくありません。
ですが、あの子を失くしてどうにもつらく、仏具を選び揃えることでなんとか気を紛らわせていました。
このおりんが届いて、線香をあげ、音を鳴らし、祈りました。
またママのところに来てねと。
そうして、このおりんが届いて2日後、運命の子と出会いました。
いつかあの子が入るはずの霊園に下見に行ったところ、カラスに襲われている子猫を保護することになりました。
その子を抱き上げてびっくりしました。
あまりにもあの子に似ているのです。
私の思い込みなのかもしれませんが、あの子と再会させてくれて、また一緒に暮らす願いを届けてくれたこのおりんに感謝しています。
私にとっては価格の何倍以上もの価値がありました。